「人としての道」を重視する人、自分の良心に従って善い行いをし、悪い行いをしないようにする人がいます。
そういう人は「道徳的な人」として、周囲の人から信頼や尊敬を集めることが少なくありません。
ここでは、そうした道徳的な人について、どんな特徴を持っているのかご紹介しましょう。
1.人が見ていないところでも必ずルールとマナーを守る
多くの人は、人が見ているところでは、できるだけ社会常識やルール、マナーを守ろうとするものです。
例えば、河原でバーベキューをやったとしましょう。
汚れた食器や調理器具を川の水で洗うのは、環境を汚染するマナー違反ですし、
ルールに定められていれば、ルール違反と言うことにもなります。
ですから、その河原にほかのバーベキュー客などの人目がある場合は、多くの人はルールを守り、川の水を汚すことはしません。
道徳的な人も同じですが、道徳的な人は、たとえ人が見ていない場合でも、
ルールを破ったり、マナー違反をすることはないのです。
他の人がまったくいない河原でも、そのルールやマナーを守ります。
たとえ、人の気配のまったくないところを一人で歩いている時でも、
小さなゴミ一つ捨てることをしないのが、道徳的な人ということになります。
そこには「他の人が誰も見ていなくても、自分は見ている」という意識があると考えていいでしょう。
2.人の悪口を言わない
人間には、時として人の悪口を口にしてしまうことがあります。
普段、あまり人のことを悪く言わないようにしようと心がけている人でも、
ある人に対する不快な感情が募った場合や、その場の話の流れで、つい悪口を言うこともあるでしょう。
道徳的な人には、そういうことがありません。
人間ですから、時にはある人に対して良くない感情を覚えてしまうことはあります。
「腹立たしい」という気持ちになることもあるでしょう。
しかし、道徳的な人は「人前で人のことを責めるのは良くない」という意識を強く持っていますから、
その人のことを人前で悪く言うことはしません。
個人的な関係のある人ばかりではありません。
例えば、好きなスポーツを観戦しているとしましょう。
応援しているチームのメンバーが大きなミスをして、試合に負けてしまったとします。
多くの人はその選手のことを悪く言いますが、道徳的な人はその選手の悪口を言いません。
どんな時でも、誰についても悪口を言わないというのが、道徳的な人の大きな特徴です。
3.約束を守るため最善を尽くす
どんな小さな約束でも、それを守ろうとするのが道徳的な人です。
人と待ち合わせた時間は厳守しますし、それ以外の約束も、守るための最善の努力をします。
思わぬアクシデントが起こって約束の時間に遅れるということがないわけではありません。
しかし、極力そういうことがおこらないように準備し、配慮し、人に迷惑をかけないようにするのが、
道徳的な人の特徴ということになるでしょう。
4.人の嫌がる仕事や任務を進んで引き受ける
「人に迷惑をかけないようにしよう」というだけでなく、道徳的な人には「人のためになることをしよう」という意識が強くあります。
ですから、困っている人を見れば進んで手助けしようとしますし、
相手にとって利益になると判断すれば、自分にとって損になるようなことであっても、ためらうことなくその人の為に行動します。
その心理的特徴が顕著に表れるのが、「人の嫌がる仕事を引き受ける」というシーンでしょう。
誰もやりたがらないような危険な仕事、汚れる仕事を積極的にやろうとしますし、
他の人が敬遠する役割や任務を自分から引き受けるのです。
自らが犠牲になってでも人のためになることをするのが、道徳的な人の行動パターンということができるでしょう。
人一倍強い道徳心を持って行動する人について、どんな特徴があるのか、主なものを4種類見てきました。
道徳的な人間になりたいと思っている方は、参考になさってください。