自分の気の弱さに悩んでいる人は少なくないでしょう。
気弱な性格の人には、「繊細で感受性豊か」という良い面もありますが、
本人にとっては、「そのために損をしている。何とかしたい」と感じることが多いに違いありません。
では、どうしたら気が弱いことを克服できるのか。
オススメの方法を紹介します。
1.「ああなりたい」という人を見つけて、まねしましょう
気が弱い性格を改善するためには、そうでない性格の人を目標にするのが一番です。
身近に「ああいう性格の人間になりたいな」と感じるような人が、1人か2人はいるのではないでしょうか。
「これまでそういう目で人を見たことがないから、思い当たらない」という人は、この機会に誰か目標にできる人を見つけてください。
ただし、目標にすべき人は、ただ気が強ければいいというわけではありません。
「気が強すぎて、みんなから敬遠されている」という人は、NGです。
前向きで堂々としていて、人望の厚いリーダータイプの人がベストです。
そういう「目標」が見つかったら、その人の言動をしっかり観察し、そのまねをしてみましょう。
少しずつそのモデルに近づくことによって、気の弱さが改善されていくに違いありません。
2.明るい表情と正しい姿勢を意識しましょう
人間は、その内面が自然に表情や態度、姿勢に表れるものです。
気が弱くて内気な性格の人は、どうしても表情や態度がおどおどしたものになりがちです。
逆に、人間は外面を変えることによって、心理や感情、気持ちが変わるということもあります。
例えば、つらいときや苦しいときに、あえて明るい表情を作ることによって、気持ちも明るくなるということがあるものです。
人間のそういう性質を利用しましょう。
常に、明るい笑顔と正しい姿勢を心がけるのです。
まずは、笑顔を鏡の前で練習します。
ポイントは「目を輝かせること」、いわゆる「目力」を意識して、大きめに目を見開いて、にっこり笑ってみましょう。
この練習を毎日、毎朝の習慣にすると効果的です。
同時に、意識的に姿勢も正しましょう。
思いきって背筋を伸ばし、大げさなぐらい胸を張ります。
やってみるとわかりますが、それだけで、気持ちのありようが変化するに違いありません。
そうした表情や姿勢が身に着けば、自然に気持ちも明るく前向きになり、おどおどしなくなるものです。
3.大きな声で話しましょう
気が弱い人の一つの共通点が、「声が小さい」ということです。
前項でお話ししたように、人間は心理や気持ちが外形的特徴に反映されます。
ですから、表情や姿勢だけでなく、「声」にまで、気の弱さが表れてしまいがちです。
ですから、前項同様、外面を変えることで、内面を改善しましょう。
これまでより、人と話すときの声を少し大きくするように意識してください。
もちろん、TPOに応じた声量というものがありますから、やみくもに大声を出せばいいというものではありません。
常識的な範囲で、「いつもよりも大きな声」を意識すればOKです。
まずは「大きな声で明るく挨拶する」というところから始めてみてはいかがでしょうか。
4.人から嫌われることをおそれないようにしましょう
弱気な人の心理的特徴に、「人からの評価を気にしすぎる」ということがあります。
人間だれしも、人から高い評価を受けたい、人に好かれたいと思うものですが、
気が弱い人は「人から嫌われたくない」という心理が特に強い傾向があります。
「人から嫌われまい」とする心理が、気持ちを萎縮させてしまうために、強い気持ちを持つことができないと考えていいでしょう。
もちろん、あえて人から嫌われようとする必要はありません。
しかし、今までのように、人からの評価、特にマイナス評価を受けることを、必要以上におそれることはやめましょう。
万人から愛されるという人はごく稀ですし、すべての人から好かれる必要も、実際にはありません。
人には「合う、合わない」があるものです。
そうわりきって、「八方美人になるのをやめよう」という意識を持つだけでも、気の弱さはかなり改善されるはずです。
今回は、気が弱い性格の人のために、それを改善、克服するための方法を4種類、説明してきました。
むずかしいものは1つもないはずですから、ぜひ「これならできそう」と思うものから実践なさってください。