苦い顔をする癖がある人の特徴4個

最終更新日:2017年7月28日

いかにも不愉快そうな表情、不快感を丸出しにした表情になることを、「苦い顔をする」と表現します。

そのような苦い顔をする人にはどんな特徴があるのか、

どうしてそういう表情をしているのかについて見ていくことにしましょう。

1.相手に対して強い不満を感じている

苦い顔をする人の心理的特徴を知るために、一つの例をあげて説明しましょう。

会社で上司が部下から仕事の報告を受けている時に、苦い顔をするということがよくあります。

部下の仕事が順調に進んでいたり、求められている成果をあげられた時なら、そんな顔をすることはありません。

しかし、部下が大切な顧客を怒らせてしまったり、大きなミスをしたなど、

トラブルを起こしてしまったという報告を受けた場合に、上司は苦い顔をしながらその報告を聞くことになります。

これは、直接相手と対面して話を聞いている場合に限ったことではありません。

電話で報告を受けるときでも同じですし、さらに言うと、メールなどで良くない報告を受けた時でも、

そのメールを見た瞬間、苦い顔になるということが人間にはあります。

このケースの苦い顔をする人には、相手に対して強い不満を感じているという心理的特徴があるということになるでしょう。

2.不愉快であることを目の前の相手に伝えたい

苦い顔をする人は二種類に分けることができます。

それは、無自覚のまま、つい不機嫌な顔をしてしまうケースと、

自分が苦い顔をしているという自覚があって、意識的にそうして見せているケースです。

前者のケースの方が多いでしょうが、後者のケースも決して少なくありません。

先ほどの上司と部下の例で言えば、苦い顔をしている上司は、意識してそういう表情を部下に見せているのです。

そこには、「自分は今、君のよくない報告を受けて、たいへん不満に感じています。

君の話は私にとって大いに不愉快なものである」ということを、

相手に伝えようという心理が働いていると考えていいでしょう。

相手に対して不満を感じていることに違いはありません。

しかし、その不満の強さから知らないうちに苦い顔になってしまっているわけではなく、

相手に不満を表明するために、意図的に苦い顔をして見せているわけです。

3.自分の思いどおりにならないことが不満

目の前にいる相手に対しする不満ではなく、自分の置かれている状況や起こっている事態、

あるいは自分自身が原因で苦い顔をするというケースもあります。

例えば、休日に屋外のイベントに参加して楽しむ予定を立てていたとしましょう。

前々から楽しみにしていたイベントです。

ところが、朝起きて外を見たら、大雨が降っています。

これではイベントは中心になるに違いありません。

そうした状況の時に、人は苦い顔をすることがよくあります。

あるいは、主婦が料理を作っている時に、手元がすべって調味料を大量に鍋に入れてしまったとしましょう。

そういう時にも、主婦は苦い顔をするものです。

この二つの例に共通しているのは、自分の思い通りにならないことを不満に感じているという心理です。

つまり、他の誰が悪いのでもなく、ただ、自分が思っているのとは違う事態が起きたり、

状況になったりしたために、苦い顔になってしまうわけです。

4.悪い感情を自制しようとしている

これまであげた例で言うと、部下の悪い報告を受けた上司がいきなり激怒する場合は、いわゆる「苦い顔」にはなりません。

怒り心頭に発した憤怒の表情になって、部下をしかりつけるわけです。

あるいは、調理でミスをした主婦も、そのことにキレてヒステリックになった場合は、

苦い顔ではなく、より激しい表情、泣きわめくような顔になるに違いありません。

つまり、苦い顔をする人には、悪い感情を抱いてはいるけれど、その感情を爆発させてはいないという特徴があります。

苦い顔をする人には、「自分の中に生まれた悪い感情を自制しようとしている」という心理があると考えていいでしょう。

苦い顔をする人には、どんな特徴があるのか、ここでは主に心理面に注目して、4種類紹介しました。

身近にいる人、あるいは目の前にいる人が苦い顔をしているなら、その人の心理を知るための参考になさってください。