さっぱりした性格で、ものごとに対するこだわりのない人のことを「淡白」と表現することがあります。
身近にそういう性格の人がいるという人は少なくないでしょうし、
「自分は人からよくそう言われる」という人もいるに違いありません。
では、淡白な人にはどんな特徴があるのでしょうか。
1.感情の起伏が小さい
例えば、人から何か嫌なことを言われたとしましょう。
当然不快感や怒りを感じるに違いありません。
多くの人は、その感情を表に出して、嫌な顔をしたり、反論や抗議をしたくなるものです。
しかし、淡白な人は、そのように相手に不快や怒りの感情をぶつけるということをしません。
それは、感情を自分でコントロールしているためではなく、そもそもあまり不快や怒りの感情を抱かないからです。
人から嫌なことを言われても、そのことに対するこだわりがあまりないため、嫌な気持ちになりにくいのです。
これは良い感情に関しても同様です。
何かうれしいことがあっても、そのことにふつうの人ほど強いこだわりを持たないために、
喜ぶことはあっても、その表現は人より小さいものになってしまいます。
つまり、良いことにも悪いことにもこだわりがないために、感情の起伏が小さいというのが、
淡白な人の特徴ということになるでしょう。
2.ストレスを感じにくい
そのように、嫌なことがあってもふつうの人ほど不快にならないのですから、
当然、受けるストレスは人よりも小さくなりますし、ストレス感じる機会も少なくなります。
例えば、主婦が料理を作るとしましょう。
新しく挑戦する料理で、段取りが上手くいかず、レシピ通りにできなければ、
ふつうはイライラしてストレスを感じるに違いありません。
さらに、味付けもうまくいかず、失敗作に終わったなら、いっそう強いストレスを感じることでしょう。
淡白な人は違います。
段取りがうまくいかなくても「初めてなのだからしょうがない」と思うことができますし、
失敗作に終わっても、そのことにこだわりがないため、「次はうまくいくように頑張ろう」と考えることができます。
こだわりがないため、ストレスを感じることが少なく、
精神的に楽に生きられるというのが、淡白な人の特徴の一つです。
3.出世しにくい
すべてのことに対して欲が少ないのが、淡白な人の特徴です。
金銭欲も物欲もふつうの人よりもずっと小さいですし、食に対するこだわりもあまりありません。
恋愛においても同様で、相手に対する執着が小さいために、
たとえ失恋したとしても、それをいつまでも引きずってしまうということはないのです。
社会に出て、組織に属して仕事をするようになった時にも、「出世したい」という欲をほとんど持ちません。
もちろん、昇進すればうれしく感じるでしょう。
しかし、出世することにこだわって、上司に取り入ったり、そのために人一倍仕事に力を注ぐということはありません。
その結果、出世欲の強い人に比べて昇進はどうしても遅くなります。
つまり、淡白な人には「出世しにくい」という特徴があります。
4.人と自分を比べない
多くの人は、なにかにつけて人と自分を比べて、優越感を持ったり劣等感を抱いたりするものです。
それに比べ、淡白な人は自分と人を比べて一喜一憂するということはありません。
人と自分を比べるというのは、「優劣に対するこだわり」があるための考えていいでしょう。
自分が人より優れているか劣っているかという判断にこだわるために、比べてしまうわけです。
淡白な人はそうしたこだわりを持たないため、人と自分を比較する必要がありません。
「人は人、自分は自分」という意識を持って生きているのが、
淡白な性格の人の特徴ということになるでしょう。
淡白な性格の人について、主な特徴を4つ紹介しました。
「淡白」というのが、長所にもなり、短所にもなりえる気質であることがおわかりいただけたでしょうか。