肩肘を張る人は、常に体に力が入ってしまっている状態が続き、「体の力を適度に抜く」ということができません。
そのため、いつも体が固くなっており、肩や肘だけでなく、首や背中のコリにも悩まされ続けています。
では、肩肘を張る人とはどのような人なのでしょうか。
その特徴についてご紹介します。
1.常に何かに対して不安を抱えている
肩肘を張る人は、常に何かに対して不安を抱えているということが大きな特徴です。
人は、不安感が大きくなると、その不安から無意識的に自分自身を守ろうとします。
その結果、体をぎゅっと固くしてしまい、肩肘を張った状態を作り上げてしまいます。
不安を抱えている期間が長ければ長いほど、その分、肩肘を張っている期間も長くなります。
そのため、「常に肩肘を張っている人は、常に何かしらの不安感を抱えている」と考えられます。
この場合、不安感を意識的に解消しない限り、肩肘を張った緊張状態がずっと続いてしまいます。
2.あまり運動をしていない
運動不足が続いている人は、肩肘が張った状態になりやすいと言われています。
運動をすると、体全体が疲れるので、運動後には体の力が抜けていきます。
そして、心地良いリラックス状態になります。
しかし、運動をしていないと、「脳ばかりが疲れて、体が全く疲れていない」という状態になるため、
体が興奮してしまい、いつまで経っても力を抜くことができなくなります。
その結果、肩肘に力が入りやすくなってしまい、コリに悩まされたり、睡眠の質が悪くなったりしてしまいます。
肩肘を張ってしまう傾向がある人は、わずかな時間でも良いので、
毎日の生活の中に運動の習慣を取り入れる必要があるでしょう。
3.緊張しやすい性格である
肩肘を張る人は、どちらかと言うと気が小さく、緊張しやすい性格であるということが特徴です。
人は、緊張状態に立たされると、体全体がこわばります。
特に、肩から腕・背中にかけての場所がこわばりやすくなります。
このことから考えると、「肩肘を張るという状態が頻繁にある」という人は、
緊張しやすい性格であることがよくわかります。
このタイプの人は、緊張を強いられる場を、必要以上に恐がってしまう傾向があります。
そのため、恐怖感を抱きやすく、「この恐ろしい状況から、自分の身を守らなければ」という思いを、
無意識的に抱いてしまいます。
その結果、体がかたくこわばり、肩肘を張るようになってしまいます。
4.闘争心が強く、頑張り過ぎてしまう傾向がある
肩肘を張ってしまう人の中には、負けず嫌いで闘争心が強く、
ついつい何でも頑張り過ぎてしまうというタイプの人もいます。
人は、「負けるものか」という強い気持ちを抱くと、
体全体が「臨戦態勢」のような緊張状態になり、固くこわばり始めます。
もちろん、肩肘も、全く動かないくらいこわばってしまいます。
一心不乱に何かに取り組んでいる時も、同じように体がこわばり、肩肘が張ってしまいます。
そのため、「常に何かを頑張っている人」はこの状態が続きやすく、
慢性的に肩肘が張るようになってしまいます。
負けず嫌いで闘争心が燃え上がりやすい人や、つい頑張り過ぎてしまう人は、
意識的に体の力を抜く時間を作らないと、最終的にストレスで心と体が悲鳴を上げ始めてしまいます。
肩肘を張る人には様々なタイプがいますが、どのタイプの人のも共通する要素は、
「緊張感から自分を解放できない」という点です。
常に緊張しているという状態が慢性化してしまっているため、
力の抜き方がわからなくなっているのでしょう。
しかし、このままこれを放置すると、ストレスが大きくなり、いずれは心身の健康を害します。
そのため、毎日の生活の中に、適度にリラックスする時間を取り入れ、
意識的に体の力を抜くようにする必要があります。