その人といっしょにいると、なんとなく安心感が得られるという人がいます。
そういう人が職場やクラス、サークルなどに一人でもいると、
そのコミュニティの雰囲気は良くなるものです。
「自分もそうなりたい」と思っている人も少なくないでしょう。
ここでは、人に安心感を与える人について、どんな特徴があるのか見ていきます。
1.情緒が安定していて雰囲気がおだやか
情緒不安定で、感情の起伏の激しい人は人に安心感を与えることはできません。
例えば、会社の上司や先輩がそういうタイプの人だったとしましょう。
そういう人は「昨日はご機嫌だったのに、今日はひどく機嫌が悪い」ということになりがちです。
そのため、部下や後輩は相手の顔色を常に伺う必要があるわけで、
これではとても、安心して付き合うことはできないでしょう。
安心感を与える人は、それとはまったく逆の特徴を持っています。
情緒が大変に安定していて、感情の起伏があまりありません。
多くの場合、にこやかにしていますし、そうでなない場合でも、おだやかな雰囲気を感じさせるのです。
また、何かアクシデントが起こった時にも、慌てふためいたり、パニックになることはありません。
困った状況にあっても情緒が乱れず、落ち着いていられるのが、安心感を与える人の特徴です。
2.人の悪口や陰口をぜったいに言わない
安心感を与える人には、「人の噂話を極力避ける」という特徴もあります。
人のうわさ話と言うのは、どうしてもネガティブな内容になりがちでしょう。
そこにいない人を話題にすると、マイナスの評価をしてしまう傾向が強いのです。
例えば、二人で話をしている時、相手がそこにいない人のことを悪く言ったとしましょう。
人の悪口を聞かされること自体が愉快ではありませんが、聞く側には、それとは別の心理も生まれます。
それは、「この人は、私のこともほかの人に同じように悪く言うのではないか」という疑いです。
自分の悪口を人に言うかもしれないような人に、安心感を抱くことはできないでしょう。
「この人は、絶対に私の悪口を言わない人だ」という信頼をおける人が、安心感を与える人です。
つまり、人に安心感を与える人には、「人の悪口や陰口を言わないために、相手から信頼される」という特徴があります。
3.約束を守る
約束した時間に遅れてくる人は、待っている人を不安にさせます。
待っている人は、「時間をまちがえているのではないか」「何かアクシデントが起きたのではないか」
「自分が約束をまちがえたのかも」などと考え、不安になるわけです。
人に安心感を与える人は、会う約束をした相手をそんな不安な気持ちにさせることはありません。
必ず約束を守るので、相手は安心していられるのです。
時間の約束だけではなく、人と交わした約束にはすべて誠実に応え、
相手に少しでも不安な感情を抱かせないのが、安心感を与える人の特徴ということになるでしょう。
4.「待つこと」と「許すこと」ができる
例えば、職場の上司が厳しい人で、こちらの仕事が少しでも遅れていると、
「どうなっているんだ。早くしろ」と急かすタイプだったとしましょう。
部下はそんな上司に対し、安心して接することはできません。
常に「早くしなければ」と焦りながら仕事をするようになるでしょう。
逆に、「あわてないでいいよ。あせる必要はないから、正確にやりなさい」と言ってくれる上司、
仕事を待ってくれる上司には、部下は安心して接することができるわけです。
また、ちょっとしたミスをした時、頭ごなしにしかりつけることをせず、
反省を求めながらも許してくれる上司は、部下にとって安心できる人ということになるでしょう。
つまり、安心感を与える人には、人に対して「待つこと」と「許すこと」ができるという特徴があります。
人に安心感を与える人の特徴を4つ紹介しました。
持って生まれた資質ということもありますが、「自分もそうなりたい」と意識することで、
その人に近づくことは十分に可能です。
参考になさってください。