夢の実現のために人生を歩んでいる人はたくさんいます。
その一方で、人生の夢がない人も少なくありません。
今回は夢のない人の特徴をご紹介します。
1.現状に満足しているため、夢を持つ必要を感じない
人生の夢を持たない理由として、まずあげられるのが、「現状に対する高い満足度」です。
例えば「仕事も順調だし、夫婦関係も円満、待望の第一子も誕生して、とにかく今の生活が幸せでならない」という人は、
あえて人生に特別に夢を見る必要を感じません。
同じような状況でも、「出世して社長にまで昇りつめる」というような夢を持つ人もいるでしょう。
しかし、「無理して出世して精神的なリスクを負うよりも、家族みんなが健康で仲良く暮らしていければそれが一番」と考えている人にとって、
「出世」は魅力的な夢ではありません。
また、すでに人生の大きな夢を実現してしまったために、現状に満足しているというケースも少なくないのです。
2.忙しい現実に追われ、夢を見ている余裕がない
とにかく毎日、しなければいけない仕事や家事、育児で精いっぱい。
現実が忙しすぎて、とても夢を見ている余裕がないというケースもあります。
人間、人生に夢を持つためには、精神的な余裕が必要です。
これは、社会人と学生を比べてみればよく分かります。
夢を持っている人が学生には大変多いのに比べて、社会人になると、夢を持つ人が減ります。
特に働き盛りな年代や、多忙な管理職などになると、夢がない人が多くなる傾向があります。
それはつまり、「夢を見ている時間も、精神的余裕もないから」にほかなりません。
「優れた経営者には大きな夢があるものだ」と考える人もいるでしょう。
しかしそれは、「経営目標」であり、人生の夢とは質の違うものです。
3.大きな挫折を経験している
過去に夢を見たことがあり、その夢の実現のために人一倍努力をし、結果、挫折したという人も、夢を持つことが難しくなります。
その挫折感が大きければ大きいほど、「もう夢は見たくない」と思うのが人間心理。
過去に夢に破れた経験があり、それがトラウマのようになっている人は、したがって新しい夢を持とうとはしないのです。
これは、過去の苦い経験から夢が見られなくなっているケースと言っていいでしょう。
4.現実主義者の自分が好き
意識的に人生の夢を見ようとしないという人の多くはリアリストです。
現実を直視し、現実と向き合い、現実の中で地に足をつけて生きていくのが一番と考えています。
こういうタイプの人は、自分が現実主義者であることを明確に自覚していますし、自己評価が高く、そういう自分が大好きです。
「所詮かなわない夢を見ているような人間は愚かで、自分のように現実に目を逸らさずに生きている人間の方が優れている」という意識があります。
夢がかなうことも、当然あるでしょう。
しかし、その確率はかなり低いはずだと、リアリストは考えます。
実現性の低い夢にとらわれるのは、幼稚な現実逃避だというのが、このタイプの人の考え方です。
5.人生に夢を持つ意味がわからない
そもそも人生に夢を持つ意味が分からないという人もいます。
「子どものころならともかく、大人になってから「野球選手になりたい」とか、
就職してから「大富豪になりたい」と思っても、意味がない」と考えるわけです。
確かに、それは一理あるでしょう。
いくつになっても夢を持ち続ける人もいますが、こちらのタイプの人は早い段階で「夢を持つ意味」を感じなくなっているのです。
夢を持つ意味がわからず、夢を持たないまま幸せな人生を送れているのであれば、それで何の問題もありません。
人生に関する夢がない人について、タイプ別の特徴を紹介しました。
大きな夢をもってより豊かな人生を送ろうとする人もいれば、夢を持たずに着実に人生を歩む人、そもそも夢を持つ必要性を感じない人もいます。
どんな人生を選ぶのも自由。
いずれにしても、この機会にあらためて「人生の夢」について考えてみてはいかがでしょうか。