近年の教育現場では、生徒と接するよりも保護者と接する方が緊張し、ストレスになると言われています。
理不尽に怒ってきたりクレームを出してくるモンスターペアレント。
具体的にどういった人がモンスタペアレントと呼ばれているのでしょうか。
今回はモンスターペアレントの特徴についてご紹介します。
1.子供のことよりも自分のこと優先
モンスターペアレントに多い特徴が、子供のことを優先しているかのように見せかけて、本来は自分のことを優先している人です。
学校や職場に自分が気に入らないことがあればすぐに文句を言い、納得できる形になるまで引こうとはしません。
その納得する形が他の保護者から見たら面白くないことばかりで、更なるモンスターペアレントを呼び出してしまう悪循環も生まれてしまいます。
「うちの子あまり食べないから給食費なんて払えない」「その日は仕事があって子供も運動会に参加出来ないから別の日にしろ」といったクレームは、
結局は自分の都合あってのクレーム。
そうしたクレームによって、逆に子供の立場や見る目を危うくさせていることに気付けないのです。
2.自分が正しいと思い込む
モンスターペアレントは、常に自分が正しいという価値観を持っています。
クレームを出すというのは、自分の考えや価値観と異なる展開になっているからであり、それを受け入れることが出来ないからです。
自分が絶対的に正しいと思い込んでしまうと、他の意見や常識を考えるきっかけを失ってしまいます。
仮に間違いだと気付いても、「その時はそう思ったのだから自分は間違っていない」と思い込み、引くに引けなくなります。
そこには頑固さも含まれていて、ちょっとのことで自分のことは曲げない性格を持っていると言えます。
3.責任転嫁して人任せになる
育児放棄している人の中にもモンスターペアレントは多いです。
「私は見れないから先生がやって」「義務教育なんだからそれくらい当たり前でしょ」という感覚の持ち主は、
自ら子供を育てるという意識ではなく、やってもらうことが当然だと思い込んでいます。
確かに学校で教わることや学ぶことは多く、学校に一任するべきところもありますが、
生活の態度や言葉づかい、人としての行動などは家庭で教えるべきことの一つ。
それらも学校に求めるモンスターペアレントが多く、育児に無関心であることが分かります。
4.上下関係を気にする
人と人との間に上下関係をつけたがる人も、モンスターペアレントには多いです。
例えば義務教育ではなくなり、高校や大学に進学すれば、授業料が発生する。
そこでモンスターペアレントは、「お金を払っているんだから」「入れてあげているんだから」という意識を持ち、
先生という立場の人を見下すようになります。
年齢や性別で上下関係を作るのではなく、お金の発生や立場上の関係から上下を決める。
このようなモンスターペアレントが多いため、「お子さんを見させて頂いている」
「お子さんを教育させてもらっている」としか言えない立場の先生が増えているのです。
教育現場で子供たちに対して強く言えないのは、後々になってこのような保護者が出てきて、面倒なことになりかねない。
そんな恐怖感があるから、先生という立場の人が萎縮するようになってきているのです。
まとめ
モンスターペアレントの人たちに足りない意識に、「相手も人であること」
「自分の子供だけじゃないこと」「見てもらっていること」が足りないと言えます。
理不尽に思えることであってもクレームをつける、文句を言うという人は、結局は自分のことしか考えていません。
こうした人は、大抵地域でも孤立していたり、皆から浮いていたりと、協調性がないことも分かります。
自分がこうしたモンスターペアレントにならないよう、意識をもっと広く持ち、
自分で出来ることやしなければならないことに責任を持つことが大事でしょう。