近年、体型が太めの人が増加傾向にあります。
少し前に流行ったダイエットブームはもはや下火になり、自分の体型を気にしないという人が増えているからです。
体型も、ぽっちゃり程度から明らかな肥満という風に様々ですが、なぜ彼らは痩せられないのでしょう?
今回は、太っている人に共通する特徴をまとめてご紹介します。
1.一食の摂取カロリーが多い
太っている人の食事を観察してみると、一回に食べる食事量が痩せている人の食事量よりずっと多いことがわかります。
例えば、主食のご飯、副菜3~4種、汁物、デザートというメニューの場合、
ぽっちゃり体型の人達は必ずと言って良いほどご飯を大盛りにして食べます。
さらに、おかずやデザートも食べたいだけおかわりします。
また、食事の合間に口に入れる飲み物がコーラやジュースなどといった甘い清涼飲料水であることもよくあります。
これでは、いくらバランスの良い食事メニューを摂取しても総合的な摂取カロリーが多過ぎるため、
結果的に未消費カロリー分が脂肪となって体に蓄積されることになってしまいます。
2.濃い味付け、油っこい食べ物を好む
太っている人は、濃い味付けや油っこい食べ物を好む傾向があります。
ソース類やマヨネーズ、ドレッシング(オイル入り)などの調味料も大好きなので、食事の際にはたっぷり使用します。
おかずの味が濃くなると、口当たりを丁度良くするためにご飯をたくさん食べることになり、必然的に食事量が増えてしまいます。
油っこい食べ物も同じで、それだけ単体で食べると美味しくありません。
ですから何か油を緩和するものと一緒に食べようとします。
それが主食か飲み物かは本人次第ですが、総摂取カロリーが増加することに変わりはありません。
体重を落としたいと考えるのなら、普段の食事を少し薄味に変えるだけでも効果があります。
油っぽい洋食中心の食事生活を和食に切り替えてみるのも良いでしょう。
これらの方法なら、食事量を減らさずに減量に取り組むことができます。
しかしながら、頭ではわかっていても実行に移すことが出来ないため、太っている人はいつまでたっても太っているのです。
3.頻繁に間食する
体重が多い人は、間食が好きです。
3食の食事を十二分に摂っていながら、頻繁に間食します。
食事で摂取したカロリーが消費されていないところへ次々と新たなカロリーが加算されていくため、カロリーの消費が追い付きません。
したがって、未消費カロリーは脂肪となり体に蓄えられてしまいます。
太る原因は、摂取カロリーが消費カロリーを大幅に上回っているからです。
一般的に、間食すること自体は決して体に悪いことではありません。
例えば、午後4時頃になると、昼食はほぼ消化され胃が空っぽになるため空腹を感じるようになります。
この時点でお昼の摂取カロリーはほぼ消費されているので、体にはカロリーを補給する必要があります。
間食としてオススメなのは、体内で即エネルギーに変換される炭水化物と糖分の組み合わせで、お握りやお饅頭などが最適です。
ただし、あくまで応急処置的なカロリー補給なので、たくさん食べ過ぎるとカロリー摂取過多で太る要因になってしまいます。
太っている人は間食を食事と同じように腹一杯食べる傾向があるので、太る要因を自ら作っていることになります。
4.運動が苦手でインドア派
体型に関わらず、運動が苦手な人はたくさんいます。
天気の良い休日でさえ家に籠ってゲームばかりしているという人も少なくありません。
しかし、太っている人は総じて運動全般が嫌いです。
「歩く」ことすら面倒と考えているので、すぐ近所のコンビニに行く時ですら自転車や車で行こうとします。
歩くことは運動の基本であり、最も簡単なカロリー消費方法なのですが、ぽっちゃり体型の人達は歩くことすら嫌です。
ですから、自然と自分が動かず周囲の人を動かそうと考えます。
何か物を取る時も、自分で取りにいける位置にいながら他の人に頼んで取ってもらおうとするので周囲から敬遠されがちです。
普段ほとんど体を動かさない人は、軽い散歩を日常生活に取り入れるだけで減量に効果があります。
歩くことで筋肉が発達し、その筋肉は体の代謝を上げて脂肪が蓄積されにくい体を作ってくれるからです。
しかし残念ながら、太っている人は運動もなかなか実践できません。
インドア派を貫いている限りは痩せることはできません。
5.太っていても気にしない
近年は自分の体型を気にしない人も増えてきました。
メディアでも太っているタレントや芸人が活躍し人気を得るようになってきています。
これは男女共に以前ほどダイエットに固執しなくなっていることを表しています。
多少ぽっちゃりしていても気にせず食べたい物を食べ、必要以上に他人の目を気にしないというスタンスの人も増えています。
同時に、肥満は大きな社会問題になっています。
特に肥満の低年齢化が起きているため、幼少期からすでに太っているケースが以前に比べて格段に増加しました。
幼少期の肥満は成長と共にさらに悪化し、様々な生活習慣病の原因になります。
ですから、「ぽっちゃり」程度の太り方であれば問題ありませんが、明らかに「肥満」と診断された人は減量する必要があります。
自分の体型を気にしないことは、良い面と悪い面があります。
自分自信が好きで自信を持つことは非常に良いことですが、
体型に無頓着過ぎると多くの病気を発症するリスクを負うことになります。
楽しく健康な人生を送るためには、痩せる努力が必要な時もあります。
太る原因は、摂取カロリーが消費カロリーを上回り、体に脂肪として蓄積されてしまうからです。
ですから、バランスの良い食事を適量摂ること、間食を極力控えること、
洋食より和食中心の生活にすることなどである程度の減量効果を得ることができます。
肥満を改善したければまず食事を改善しなくてはいけません。
また、程度な運動も体の基礎代謝を上げる手助けをしてくれます。
体型を必要以上に気にする必要はありませんが、無頓着過ぎても危険です。
肥満は多くの病気の引き金になる可能性が高いので、「太りすぎたかな?」と思ったら少しでも痩せる努力をすることをオススメします。