左利きの人の特徴5個

最終更新日:2016年11月13日

左利きの人は全世界人口のわずか10%程度しかいないと言われます。

そんな貴重な存在である左利きの人の特徴を紹介します。

1.双子の片方に多い

一卵性双生児はお互いが向き合えば鏡に写った姿で生まれてくるとも言われます。

例えば双子の1人の右頬にホクロがあれば、もう片方の子の左頬には同じ場所に同じホクロがあるといった具合です。

そういったことから、利き手も双子の片方は右利きで、もう片方は左利きであるという説があります。

昔は、左利きの人すべてが双子の片割れで、右利きの子は子宮の中で死んで左利きの子だけが生まれてきたと考えられていたこともありました。

これらは一説に過ぎませんが、双子の片方が左利きの人口は、双子でない左利き人口の2倍だそうです。

2.左側を選択する傾向がある

「右腕」や「左遷」といった言葉から、一般的に社会では右側を良しとする傾向があり左側を悪いとする傾向がありますが、

左利きの人にとっては必ずしもそうではないどころか逆のようです。

2009年のスタンフォード大学の調査によると、参加者に2列の抽象的なイラストを見せてどちらが知的、幸福、正直、魅力的かを尋ねたところ、

右利きの人は右側の列のイラストを、左利きの人は左側の列のイラストを選択する傾向が高いという結果になりました。

左利きの人は無意識に左側を良しと思うということです。

また、一般的な右側を良しとする傾向は、右利きの人が多いことによるものであることが窺えます。

3.スポーツでは有利

テニスやボクシング、野球の投球のような1対1のスポーツでは、左利きは優位に立ちます。

通常、選手は右利きの相手とトレーニングを行いますので、右利きであろうと左利きであろうと選手は右利き選手との対戦には慣れています。

しかし、対戦相手が左利きである場合、右利きの選手は左利き選手との対戦には慣れていませんので不利になりますが、

左利き選手は、自分が左利きなので容易に調整が可能です。

つまり、右利きの選手にとっては、左利き選手との対戦には慣れていない上に

相手は右利き選手との対戦には慣れているといったダブルの不利になるわけです。

そういったことから左利き選手が有利になります。

4.大酒飲みが多い

左利きの人は、長年の間、アルコール中毒になる可能性が高いと信じられていました。

脳の両サイドの使い方が違うことや、右利きの人が圧倒的に多い世の中で左利きは少数派であるという社会的ストレスが理由です。

しかし、これは根拠のない単なる神話にすぎません。

BritishJournalofPsychologicalHealthに掲載された12カ国2万5千人以上の人々を対象とした2011年のアンケート調査では、

左利きはアルコール中毒にはなりにくいが頻繁にお酒を飲む、という結果でした。

つまり、左利きの人はやはりお酒をよく飲むことには変わりはないということです。

5.怖がりで怒りっぽく恥ずかしがりや

怖がり、怒りっぽい、恥ずかしがり、それぞれの特徴では、右利きの人にも多くいるかもしれませんが、この3つが揃っていたら左利きの可能性も高いです。

TheBritishPsychologicalSocietyの研究では、参加者に恐怖映画を8分間見せた後にそのシーンを思い出させたとき、

記憶が断片的だったり間違っていたりとPTSDの徴候を示す傾向は、左利きの人の方が遥かに高かったという結果でした。

また、JournalofNervousandMentalDiseaseに掲載された研究によると、

左利きの人の方がネガティブな感情を持つ傾向が強く気持ちの処理が難しいという結果で、

更にそれらを処理しようとしたら左脳と右脳の間で不均衡な活動を示し、怒りっぽいということがわかりました。

スコットランドのアバティー大学で行われた衝動と抑制の行動テストによると、「間違いを心配する」「批判や叱責に傷つく」といった項目に

同意したのは左利きの人が多く、左利きの人は内気で恥ずかしがりやで躊躇する傾向が強いという結果が得られました。

左利きの人はクリエイティブであることでもよく知られていて、素晴らしいアーティストや天才的なスポーツ選手、

敏腕な政治家にも左利きが多いのは周知の事実です。

紹介した内容は少し違った観点からの左利きの人の特徴ですが、驚くべき意外なことではないでしょうか。

ますます左利きの人が特別な存在に思えてくるかもしれませんね。