お人好しな人の優しい特徴5個

最終更新日:2016年11月2日

「あの人はお人好しだ」という場合、「人が良いために損ばかりしている、残念な人」というニュアンスが含まれます。

つまり、「いい人」でありながら、プラスに評価されないのが、お人好しな人ということになるでしょう。

今回はそんなお人好しな人の特徴をご紹介します。

1.自分よりも人のことを優先して考える

人間というのは、人のことよりも自分のことを優先的に考えるものです。

ところが、お人好しな人は、それとは逆の考え方をします。

例えば、困っている人を見たとしましょう。

その人を助けるために、自分が損をするようなケースであっても、自分の損は考えず、困っている人を助けることを優先します。

ひとことで言うと「利他的」ということになりますが、そこにあるのは「人が喜んでいるのを見るのが大好き」という心理です。

自分が少々つらい思いをしたり、不利になるようなことがあったとしても、人の笑顔を見ると「よかった」と、心から思うことができます。

お人好しな人には自己犠牲の精神がありますが、自己犠牲の裏にあるのは、

「人の笑顔を見ると自分も幸せな気持ちになる」という心理と考えていいでしょう。

つまり、利他的であることで、自分にも精神的メリットがあるのが、お人好しな人の特徴です。

2.人とぶつかったり拒否したりすることを怖れる

「お人好しな人」と聞いて、多くの人がイメージするのは、「頼まれごとを断れない人」ではないでしょうか。

仕事でもなんでも、人から「これ、頼む」とか「悪いけど、これやってくれない?」と依頼されると、

すべて「YES」と答えるのが、お人好しな人です。

では、どうして断れないのか。

そこには前項で説明した利他的な心理だけでなく、「人とぶつかることを怖れる」という心理も隠されているのです。

人から何か頼まれごとをした際、「NO」と断るのは、つまりその人の希望を拒絶することにほかなりません。

「YES」は相手を受け入れるセリフですが、「NO」は拒絶し、人とぶつかるセリフだと、お人好しな人は考えるわけです。

元来、争いを好まず、衝突を怖れるために、人から頼まれるとすべて「YES」と受け入れてしまうのが、

お人好しな人の特徴と言うことになるでしょう。

3.性善説に立っているため、人を疑おうとしない

「彼はお人好しだから、すぐに人から騙される」という言い方をよくします。

つまり、お人好しな人には「騙されやすい」という特徴があるわけです。

では、なぜ、騙されやすいのか、それはお人好しな人が性善説に立っているためと考えていいでしょう。

人間は善人として生まれてくるという考え方をしますから、ふつうの人なら「怪しいな」と警戒するような相手を前にしても、

「この人も善人にちがいない」という先入観をもって相手を見ます。

そのため、人よりも騙されるケースが多くなるわけです。

4.人から言われた言葉を言葉通りに受け取る

それと似た特徴に、「人の言葉をそのまま受け取る」というものもあります。

人は、心と裏腹のセリフを口にすることが珍しくありません。

例えば、人からふるまわれた手料理を「まずい」と思っても、それを口にすることができず、

「おいしい」と言ってしまうようなことが、誰にでもあるでしょう。

また、皮肉を込めてわざとほめてみせたり、嫌味な言葉を口にすることもあります。

しかし、お人好しな人は、それを皮肉や嫌味とは思いません。

相手が「おいしい」と言えば、「心からそう思っている」と解釈するのが、お人好しな人です。

5.ストレスを感じにくい

お人好しな人は、確かに損をすることが少なくありません。

ほかの人から見ると、「かわいそう」と感じますが、しかし、本人はまったくそんなふうには思っていないのです。

自分が辛い思いをしても、相手が喜べば「これでよかった」と思えるのですから、本人はまったく「かわいそう」ではないのです。

また、人に騙されたとしても、「あの人にはそうしなければいけない事情があったのだし、

だまし取られたお金があの人の役に立つなら、それでいいや」と考えることができます。

ですから、後悔することはあまりなく、ストレスを感じることも、ふつうの人よりもずっと少ないのです。

お人好しな人について、ここでは主に心理面での特徴を取り上げて、説明してきました。

傍から見ると、歯がゆく感じられたり、「改善したほうがいい」と思える「お人好しな人」ですが、

本人はけっして不幸と思っていないことがおわかりいただけたのではないでしょうか。