当事者意識が欠如している人の特徴5個

最終更新日:2016年4月10日

どんな社会にも当事者意識が欠如した人がいるものです。

自分がそのことに関わっているにも関わらず、何かアクシデントが起こったり問題が生じた時に、

当事者意識を持たない困った人には、どんな特徴があるのか、タイプ別で見ていきましょう。

1.根拠のない楽天主義

当事者意識が欠如した人として、最初にとりあげるべきなのが、「楽天的に物事をとらえるタイプ」でしょう。

自分がそのメンバーの一員でありながら、チームやセクションで起こった物事に対して、

真剣に取り組もうとしない裏には、「まあ、なんとかなるさ」という楽天的な心理があります。

悲観主義の人は、問題が発生した場合、そのことから目を背けることができません。

したがって、強い当事者意識を持つことになります。

楽観主義だからこそいい加減に考えて、まともに取りくもうとしないでいられるのです。

そこには「誰かがなんとかしてくれるだろう」というあなた任せの心理もあります。

要するに「人任せの楽天家」ということになりますが、そこにはなんの根拠もありません。

一見プラス思考のようにも見えますが、根拠のないプラス思考は「無責任」「能天気」と称したほうが適切でしょう。

2.「能力のない自分に対処する義務はない」と思っている

当事者意識が欠如している人には、自分の能力に自信がない人が少なくありません。

ですから、何か問題が起こり、チームやセクションとしてそれに対応しなければならなくなったとき、まっさきにこう考えるのです。

「自分にはとても、それに対処するだけの能力がない。能力のない自分に対処しろと言われても、それはムリ。

そもそも、自分には能力がないのだから、対処する義務もないのだ」

当事者であれば、能力があろうがなかろうが、

ことが起きればそれに対処する義務があるのですが、当事者意識が欠如している人は、このような発想をしてしまいます。

そして、こう結論します。

「だから、自分より能力のある人が対応すればいい」

このタイプは「能力がある人が」と特定するところに、特徴があります。

3.自己愛が強く「自分は悪くない」と自己擁護する

当事者意識が欠如した人には、自己愛の強いタイプも少なくありません。

とにかく自分が可愛く、自分が傷つくことを極度に恐れます。

そのため、不測の事態などが起きた時にも、自分を一番に守ろうとします。

「自分のせいで、起こったことではない。自分には非がない。

自分は悪くないのだから、先頭に立って対応する必要はない」と考えるわけです。

自分が関係者であることは認識していても、問題が生じたときは「自分にはかかわりがない」と、最初から逃げの姿勢になります。

それは、あくまでも自分を守るためです。

4.鈍感でピンときていない

当事者意識が欠如している人の中には、「悪気のない鈍感タイプ」も存在します。

これまで紹介してきた3つの特徴は、いずれも、ことが起きていることや自分がそのメンバーであることを認識していながら、

さまざまな心理、理由から当事者であることから逃げようとするものでした。

しかし、そうではなく、そもそも自分が当事者であることをしっかり認識できていないという人もいるのです。

何かが起こっても他人事としか認識しない人、つまり当事者意識がないのではなく、当事者であるという実感がないタイプで、

一言で表現するなら「鈍感」ということになるでしょう。

5.自分では何もしようとしない批評家タイプ

人のすることにはあれこれ口を出し、批評をするくせに、自分では何もしようとしないというのも、当事者意識が欠如した人の一つのタイプです。

何か問題が起きて、それに対処しようとするとき、人がやろうとしていること、人が起こした行動に対して、批判的なコメントをします。

しかし、それは単なる批判であって、建設的なアドバイスではありません。

そして、自分では動こうとしません。

常に離れたところにいて、人を批判するだけです。

今回は当事者意識が欠如した人について、いくつかのタイプに分けてその特徴を紹介してきました。

あなたの近くにもいるかもしれない困った人の心理を知るための、一つの手がかりにしてみてはいかがでしょうか。