忘年会や新年会、歓送迎会等でお酒を飲む機会は多いと思います。
お酒が強ければそういった飲み会も最後まで存分に楽しめると思いますが、
反対にお酒に弱い人は序盤で酔っぱらってしまい、
場合によっては潰れてしまって周囲に迷惑を掛けてしまう存在になってしまいます。
そんなお酒が弱い人にはどのような特徴があるのか、
またどこからがお酒が弱いと判断する基準になるのかご紹介します。
1.顔がすぐ赤くなってしまう人
これはお酒が弱い人の典型的な症状です。
お酒に含まれるアセトアルデヒドという成分によってこの症状が引き起こされるのですが、
顔が赤くなるからと言って必ずしもお酒が弱いとは限りません。
お酒、つまりアルコールを摂取すると顔が赤くなるのですが、
アルコールの分解と先程言ったアセトアルデヒドの分解は別物だという事をまず認識してください。
そしてどちらも分解する能力は先天的にある程度決まっているのです。
顔が赤くなる人ですが、これはアルコールの分解では無くアセトアルデヒドの分解能力が低い人の事を言います。
解り易く言うと、酔っぱらうというより気分が悪くなる方が早い人のことです。
顔が赤くなる人の中にもお酒がそれなりに強い人がいますが、
それはアセトアルデヒドの分解能力が低くても肝臓のアルコール分解機能が高い人です。
こういう人は結構お酒が飲める場合がありますが、翌日に残るいわゆる二日酔いをしやすいタイプの人になります。
2.両親がお酒を飲めない人
先程、アルコールの分解機能もアセトアルデヒドの分解機能も先天的にある程度決まっていると言いました。
先天的に決まるということは親からの遺伝で決まる可能性が非常に大きいという事になります。
従って両親がお酒を飲めない人だった場合、その子である人はお酒を飲めない場合がほとんどです。
稀に、お酒が飲めない両親の間で生まれながら酒豪の人や、
酒豪の両親から生まれたのに全く飲めないいわゆる下戸の人もいますが、
先程言ったようにこういうケースは稀なのでお酒の強さは遺伝すると思ってください。
もしまだお酒を飲んだことがない二十歳や二十代前半の人と飲みに行く時は、
最初にその人の両親がどれだけお酒を飲めるのか聞いておけば、
その人がお酒がどれだけ飲めるのかという一つの判断基準になるでしょう。
3.お酒を飲み慣れていない人
これまでずっとアルコール分解機能もアセトアルデヒドの分解機能も先天的なものだと言いましたが、
巷でよく「お酒を飲み続けて鍛えれば強くなる」なんて話を聞いたことがある人もいるでしょう。
これは強ち間違いではありません。
アルコールの分解機能、つまり肝臓機能は先天的に決まっているのでこちらは強くなることはありませんが、
アセトアルデヒドの分解機能は実はお酒を飲み続ける事によって多少強くなります。
アルコールの分解機能が弱いままアセトアルデヒドの分解機能が強くなった場合どうなるのか、
それは簡単に言うと酔いが回るのは早いけどそこから吐くまでが長いという事です。
たまにお酒を飲んだら最初の一杯ですぐ上機嫌になるけど、それでも潰れるまでが異常に長い人がいますが、
そういう人は先天的にお酒が弱いのに日々それなりにお酒を飲み続けてお酒が強くなった人だと言えます。
反対にお酒を普段から全然飲まない人は、アセトアルデヒドの分解機能が全く向上しないのでお酒が弱いままということになります。
もし普段お酒をあまり飲まない人と一緒に飲みに行く事があった場合、
その人が先天的にお酒が弱い場合は普段からアセトアルデヒドの分解機能を鍛えていないので、
相変わらずお酒が弱いままなんだと思って下さい。
お酒は飲み続ければ強くなるという俗説は全てが間違いでは無いということでしたが、
それでもアルコールの分解は遅いので飲み過ぎ、また飲ませ過ぎには十分注意しましょう。
お酒が強い人からしてみれば、お酒が弱い人と飲みに行く事は少々つまらないものと感じてしまうかもしれませんが、
相手のお酒に対する免疫をある程度理解する事によって人脈も広がりますし、
お酒が弱い人は自分の飲める量や分解機能を理解する事によってお酒による失敗を予防する事ができます。
自分や相手の事をしっかり理解した上でお酒を楽しみましょう。