どうにも喜怒哀楽がなく、どのような感情を持っているのか、読めない人というのがいます。
このような人にはどんな特徴があり、どう接すれば良いのでしょうか。
【特徴・方法】
1.感情的になるのは良くないと思っている
「感情的になる」などと表現すると、ネガティブなイメージがありますね。
良い表情を含めて、あまり感情を表に出すのを好ましく思っていない人もいます。
しかし、他人に「笑ったり泣いたりするな」と命じたりすることもまた滅多に見られませんので、無害といえます。
このタイプの人では、内心では笑ったり泣いたりしていることも十分考えられます。
2.感情を表に出すことが「ムダ」だと感じている
例えば上司が部下のミスを指摘する場合、必ず「怒る」必要があるのかと言えば、それは疑問です。
冷静に間違いを指摘すればそれで済む話でしょう。
また、仕事でどうにもうまく行かず悔しい、悲しいと感じていても、涙を流したり感情を表す行動をすれば、同僚などが励ましたりして、無理に言えば「励ます時間」がムダとも考えられます。
このような考えを強く持った結果、感情が表に出にくくなり、ひいては仕事以外の友人関係、恋人関係などにおいても喜怒哀楽が出にくくなったりしてしまいます。
3.考え事をしている
これは一時的なことですが、例えば「やはり転職を考えるべきか悩んでいる」などの人では、周囲から見ると無表情で喜怒哀楽がないように思えることがあります。
そのような期間が長引けば、「喜怒哀楽のない人」と思われてしまうこともあります。
何かと考え事をしやすい人においても、「喜怒哀楽がない」と受け取られやすい部分があります。
4.クールに見られたいと思っている
「ちょっとしたことでは動揺しない男でありたい」とか「周囲に媚びないかっこいい女性でありたい」などの思いから、喜怒哀楽をあまり出さないようになり、結果としてクールというよりは無表情な印象になることがあります。
自分でもし、「クールさ」を求める部分があると思うなら、行き過ぎていないかときどき見直してみましょう。
5.非常にショックな出来事があった
近しい人を亡くしたなど、とてもショックな出来事があると、人間は喜怒哀楽が顔に出なくなってしまい、人に対する返答も淡白になりがちです。
テレビドラマや映画のように、直ぐ号泣するような人は案外といないものです。
身近な人が突然無表情になった場合、この可能性がありますので、あえてそっとしておくか、静かに声をかけてあげましょう。
6.隠し事をしている
隠し事をしているときも、人は喜怒哀楽が出なくなりがちです。
例えば「実は不倫をしている」といった男性がいるとして、どのような顔をしても何か奥さんにバレてしまうような気がして、結局無表情になることがあります。
経歴を偽っているなど、日常的に隠し事がある人も、喜怒哀楽が出なくなりやすいものです。
ただし隠し事といっても当然全てが悪いものではなく、親しい人を心配させたくないため、何かを言わないということもありますね。
そうした理由から喜怒哀楽が出にくくなる人もいます。
7.普段の仕事・生活が、孤独である
「仕事ではずっと車を運転し、ほとんど誰ともしゃべらない」「一人暮らしであり、お笑い番組なども見ない。
休みの日は寝ているだけ」というような生活をしていると、どうしても喜怒哀楽が少ない印象の人間になりがちです。
悪いこととも決めつけられませんが、少し友人を増やすなどしてみると変わるかもしれません。
8.単に無感情であり、表出も苦手である
多そうで、実はそう多くないのがこの単純なタイプです。
本人が困っていなければ、特に問題ではありませんね。
しかし、例えばお子さんが「僕は皆のように悲しいとか楽しいとか考えたことがない」などと訴えてきている場合は、程度によっては専門機関を訪れるのも良いものです。
喜怒哀楽がない、というように見える人間でも、実はかなりいろいろな特徴を持っており、それぞれに背景があります。
ただ単純に無感情なタイプである、と考えてしまうのはやや早計です。
状況によって変わる人、成長・加齢によって変わっていく人もいます。
感情が見えない、これも一つの感情状態である、とも考えられます。
実際に「しばらく、何も考えられない」「今は何も言いたくない」などと口にする人もいますね。
豊かな感情を持ち、喜怒哀楽を表出することも素敵ですが、それが上手くできない人・嫌いな人・一時的にできない人などのことも、考えられるようになりたいものです。