潔癖症というとどんなイメージがありますか?
吊革が持てない、他人の触ったものが食べれない等、自分以外は衛生面で信じられない人というイメージです。
しかし潔癖症にも色々あります。
気がつかないうちにあなたもかかっているかもしれませんよ。
今回は潔癖症になってしまう原因と改善方法についてご紹介します。
1.こんな人がなりやすい
潔癖症だからと言って掃除ばかりしている訳ではありません。
もちろん周りをキレイにしている事で、安心出来る、落ち着くという心理はありますが、
だからと言って他人の家もキレイにしなくては気が済まないという訳ではないと思うのです。
あくまで自分の部屋、身の回りを常にキレイに保ちたい、つまり潔癖症の1番の原因、陥りやすい人は、「こだわりが強い人」「生活リズムを崩したくない人」です。
いつもと違う位置に物がずらされている、タオルが斜めにヨレてかかっている、それだけでリズムは崩され精神不安定になっていくのです。
神経質の延長線上に潔癖症があると思います。
この事がエスカレートしていき、周りも気にしてしまう様になると、吊革やドアの手すり等、何だか汚れているかもしれないという不安が生まれてしまいます。
自分の場所は常にキレイでいたい、その気持ちは誰にでもあるのですから、誰もが潔癖症になる要素は持っていると思います。
2.潔癖症にも種類やレベルがある
潔癖症は1つの症状ではありません。
そして気がつかないうちになっている心の病気です。
私は違うと思っている人だってわかりませんよ。
例えば、他人の触ったものを一切食べる事が出来ない、触るのも嫌というかなりの潔癖症でも、何故か母親だけは大丈夫というレベル。
直接握ったおにぎりは無理だけど、サランラップごしに作っている姿を見たら大丈夫というレベル。
こんな人周りにいますよね。
これだって一種の潔癖症だと思うのです。
食事に関しては全く大丈夫だけど、タオルを人に貸してあげられない、他人が自分の部屋に靴を脱ぎたての靴下で上がってくるのは、
少し気になる等、そんなレベルなら沢山いますね。
レベルは低くてもこれも潔癖症ですよ。
潔癖症は、日常生活の中で誰にでも起こりうるほんの些細な事です。
3.すぐ治そうと思わなくてもいい、余裕を持ってこんな事からスタートしてみよう
自分は潔癖症なんだと思うと、人から嫌われてしまうかもしれない、治さないと結婚も出来ないかもしれないと、焦ってしまう方がいると思います。
その焦りが1番良くないのです。
逆にレベルを上げてしまう可能性もあります。
潔癖症は心の病気ですから、まずはゆっくり、何が自分にとって1番ストレスになっているかを考えましょう。
その後、じゃあいつからそう思ったか、どんな事を見た時、された時に嫌になってしまうのかを考えてみましょう。
そこには必ずきっかけがあるはずです。
例えば、結婚後共同生活が始まった途端、あまりにだらしない旦那様の片付けばかりをしていたら、それが当たり前になりストレスが溜まりだします。
いつの間にかすぐに片付けないと、落ち着かない、イライラしてしまうというケースがあります。
まさに自分の生活リズムを崩された事による潔癖症です。
この場合なら、目についてしまうからイライラするというのがポイントです。
共同スペースなのに、自分はキレイに使っているのにとストレスになるのなら、相手にも是非協力してもらいましょう。
共同スペースは出来るだけキレイにお互い使います。
その代わり、あなたの見えない旦那様のお部屋は自由にさせてあげましょう。
そんな簡単な事からで良いでしょう。
相手に伝えて協力してもらうのは大事ですね。
1つ協力してもらったら、1つ協力するやり取りで、まぁここならいいかという気持ちを作り出す事が出来ます。
これがとても大切です。
また、潔癖症という知り合い、友人がいたら、なるべく接してみてどうあなたに映るか観察してみるのも良いです。
お互いこういう所が気になるという話し合いが出来て、共感出来る事も多々あるでしょう。
改めて自分の潔癖症について理解出来ると思います。
4.潔癖症は悪い事ととらえない
潔癖症=神経質、付き合いにくい人というイメージがいつからか浸透してしまっていますが、正直言って少しくらいの潔癖症でないと困ります。
家事や育児って毎日本当に大変で、掃除なんてやり出したらキリがないです。
毎日キレイに部屋を保てて、身の回りもキレイで、衛生面にも気を遣える人だからこその潔癖症なんですよね。
周りに気を遣えず、だらしない不衛生な人よりずっとすぐれた人です。
あなたはきちんとした人です。
ただ、ほんの少しストレスを抱え込んで、周囲との距離感がわからなくなってしまったり、不安な気持ちが出てきてしまいます。
そのストレスと不安さを取り除く事が出来たら何の問題もないのです。
潔癖症自体は無理に治さなくても良いでしょう。
問題は、潔癖症という病気の中に閉じこもってしまったストレス、精神不安定を解消してあげる事です。
1つの事にこだわってしまう真面目な人がなりやすいと言いましたが、ならば他にもっと目をむけられる様な環境を作ってあげたら良いでしょう。
良い例として、出産後潔癖症が気がついたらどうでも良くなっていた人がすごく多いです。
この私もその1人です。
自分自分と言っていられないくらい振り回されているうちに、今までは、回し方たたみ方まで気になっていた洗濯物1つでも、
いつの間にか旦那様がたたんでくれている、それだけで助かる、有難いと気持ちもかなり変わります。
そんな風に環境の変化で気持ちが変わり、潔癖症は改善されていくのです。
治そうとしなくても良いでしょう。
治すのではなく、気持ちが移っていくうちに消えている、それが1番良い改善方法ですね。