人間は誰も、自分のことを愛しているものです。
しかし、自分に対する愛が行き過ぎてしまうと、自己陶酔になってしまいます。
その結果、周囲から失笑を買ったり、人間関係を壊してしまったりすることもあります。
では、自己陶酔している人とはどのような人なのでしょうか。
その具体的な特徴をご紹介します。
【特徴・方法】
1.自分の思いを語り出すと止まらない
自己陶酔している人は、常に自分の存在を素晴らしいと信じて疑いません。
そのため、その素晴らしさを人にアピールしようとし、行く先々で自分の思いを語って回ります。
そして、自分の思いを1回語り出すと止まらなくなり、延々としゃべり続けます。
その結果、周囲の人たちをうんざりさせ、彼らの周りからはどんどん人が離れていきます。
彼らは、自分の素晴らしさだけを信じ、それを人々に広めて共感や賞賛を得たいという気持ちが非常に強いのです。
そのため、相手がどんな反応を示しても、気にせず自分のことばかりを語ってしまいます。
彼らにとって大切なのは、「人がどう反応するか」ではなく、「自分の素晴らしさをとにかくアピールしたい」という思いだけです。
2.SNSやブログに、「自撮り」や「自分語り」の投稿が多い
自己陶酔している人は、SNSやブログの投稿も特徴的です。
彼らのSNSやブログの投稿は、自分を魅力的に写した「自撮り」の投稿や、自分の思いを長々と綴った「自分語り」の投稿がかなり目立つという特徴があります。
自己陶酔している人にとって、SNSやブログは最高の表現の場所です。
そのため、自分の素晴らしさをアピールするために、憚ることなく表現や発信を続けます。
その世界があまりにも独りよがりであるため、それを見た人たちが引いてしまい、結果的には誰からも共感・賛同されなくなってしまうという結末になることも少なくありません。
3.自分の考えは常に正しいと信じており、人を見下す傾向が高い
自己陶酔している人は、自分の考えは常に正しいと信じて疑いません。
そして、自分の考えに反する意見は、「間違っている」「自分よりも劣っている」という強い思い込みを抱いています。
そのため、自己陶酔している人は、何かと意地になって、自分の正論を強くアピールしてきます。
そして、相手が折れて自分に賛同してくれるまで、その攻撃の手をゆるめません。
彼らは、「自分だけの考えが全て正しい」と思い込んでいるため、それ以外の考えを持つ人たちを平気で見下し、ぞんざいに扱うような態度を平気で取ります。
彼らの中では、「自分は特別な存在で、その他の人たちは自分よりも劣った存在」という構図が出来上がってしまっているのです。
普段からそのような態度や言動を平気で行うため、どうしても彼らの周りには敵が多くなってしまいます。
4.自分の人生をドラマチックに演出したがる
自己陶酔している人は、自分の生き方を美しいものだと信じて疑いません。
そのため、自分の人生をよりドラマチックにしたいという思いが強く、何かと自分の人生を演出したがる傾向が高いという特徴があります。
例えば、嬉しいことがあった時は、世界の頂点にでも上り詰めてしまったかのような大袈裟な喜び方をし、それを人前でもはばからずにアピールします。
逆に、つらいことがあった時は、必要以上に大袈裟に嘆き悲しみ、悲劇の主人公を演じて、人からの道場を挽こうとします。
自己陶酔している人は、「自分が世界の主人公」と信じ、そのように振る舞うため、何かとドラマチックで大袈裟な自己表現をしたがるのです。
自己陶酔している人は、「自分は素晴らしい存在であり、自分は世界の中心にいる存在だ」と信じて疑いません。
モチロン、そのように自分を信じることも愛することも、決して悪いことではありません。
しかし、それを過剰に人にアピールしたり、自分以外の人たちを見下したような振る舞いをしたりするのは考えものです。
彼らのそのような振る舞いは、多くの人の気分を害し、敵を作ることに繋がります。
自分を信じることも愛することも素晴らしいことですが、「他の人もまた、自分と同じように素晴らしい存在である」ということを認めないと、人との間に良い人間関係は築けず、どんどん人が離れていってしまう結果になります。