長年連れそっても、いつまでも円満な関係を保っている夫婦もいれば、夫婦としてのキャリアの長短に関わらず、喧嘩の絶えない夫婦もいます。
今回は、喧嘩の絶えない夫婦に注目し、その特徴を紹介します。
【特徴・方法】
1.二人とも、「相手にしてあげられること」ではなく「相手からしてもらいたいこと」ばかり考えてしまう
円満な夫婦に共通しているのが、「パートナーを幸せにするために、自分ができることは何か」をお互いに考えているということです。
「こういうことをしてあげれば、相手は喜んでくれるだろう」ということを、常に二人が考えていれば、夫婦喧嘩の起こりようがありません。
喧嘩の絶えない夫婦は、その逆です。
「相手にしてあげられること」はまったく考えず、「相手からしてもらいたいこと」ばかりを考えるのです。
その結果、「あれをしてくれない。これをしてくれない」という不満をお互いに感じ、それが原因になって、しばしば衝突が起こってしまうわけです。
つまり、相手本位になることができず、常に利己的な意識を持ってパートナーと接するために、「エゴ」が衝突して喧嘩が起こるということになるでしょう。
2.金銭感覚がまったく合わない
離婚の理由としてよくあげられるのが「価値観の相違」ですが、中でも金銭感覚の相違が離婚の原因になるケースが少なくありません。
そして、同じ理由で、喧嘩が絶えない夫婦もあります。
例えば、一方が金銭にシビアで、とにかくお金を使うことが嫌いな倹約家だったとしましょう。
もう一方も同じような金銭感覚の持ち主なら、喧嘩にはなりません。
二人いっしょにしっかり貯蓄して、金銭的に豊かな家庭を築けることでしょう。
しかし、もう一方が逆の金銭感覚を持っていて、ついつい衝動買いしたり、しょっちゅう無駄づかいをするタイプだと、どうしても衝突が起こります。
金銭感覚の違いは、生活そのものに直接関係してくるものですから、倹約家は浪費家のパートナーを許すことができません。
それで、喧嘩が絶えない状態になってしまいます。
3.二人とも仕事や家事などでストレスが溜まっている
人間、ストレスが溜まると、イライラして感情のコントロールが効かなくなり、ついつい人と衝突してしまうものです。
ですから、二人ともストレスが溜まっている状態にあると、どうしても夫婦喧嘩が絶えないということになってしまいます。
例えば、共働きの夫婦で、それぞれが仕事でストレスを感じていて、
さらに分担する家事についてもストレスを感じているというような場合、そのストレスがもとになって、しばしば衝突が起こるわけです。
そこに育児や、相手の親などとの人間関係から生じるストレスが加わると、夫婦喧嘩はさらに増えることになるでしょう。
4.子育てや子供の教育方針が違いすぎる
「子はかすがい」という言葉がありますが、子供が原因で喧嘩が絶えない夫婦も少なくありません。
子育て方法や、子供の教育方針に関する考え方が違いすぎるために、ぶつかってしまいます。
夫婦それぞれに、違う考え方を持つことは珍しくありません。
その場合、多くの夫婦は話し合いをし、折り合いをつけて、お互いが納得できる子育てや教育をしようとするものです。
しかし、その考え方があまりに違うと、「折り合いをつける」ということは難しいでしょう。
「子供の育て方」というのは、夫婦にとって大変重要なテーマだけに、お互いに自己主張をし、結果として強く衝突してしまいがちです。
5.一人が浮気性で、もう一人が嫉妬深い
浮気や不倫も、夫婦喧嘩の原因となりますが、ただ一度きりの不倫が「喧嘩が絶えない」という状況につながることはないでしょう。
しょっちゅう喧嘩ばかりしている夫婦には、「一人が浮気性で、もう一人が嫉妬深い」という特徴があります。
浮気性の人は、不倫がバレて嫌な思いをしたとしても、なかなか浮気癖が治らないものです。
また、嫉妬深い人も、そういう性分なのですから、努力してどうなるものではないでしょう。
つまり、二人とも自分の「癖」や「性分」を変えることができないために、夫婦喧嘩が絶えないということになってしまうわけです。
喧嘩が絶えない夫婦の特徴について、5つのケースを取り上げました。
持って生まれた性分などは、なかなか変えることはできないでしょう。
しかし、最初に紹介したケースなどは、二人の意識の持ち方を変えることによって喧嘩を減らし、関係を改善することが可能です。