登山者の特徴3個。マナーを守る心地よい登山者たち

最終更新日:2017年7月28日

少し前までは登山と言えばおじさんの趣味というイメージがありましたが、

ここ数年では「山ガール」なんて言う言葉も出てきて、若い登山者も多く見かけるようになりました。

とはいえ、一歩山に足を踏み入れれば町とは全く別世界。

そんな山に魅了された登山者たちの特徴をご紹介します。

1.さわやかに挨拶

広く見える山ですが、登山者が主に歩くのは登山道のみ。

ルートが決められているので、人気の高い山などではたくさんの人とすれ違います。

そして、他の登山者とすれ違ったら必ず「こんにちは」とさわやかに挨拶をするのが山でのルールです。

休憩中などであれば、そこから「今日はどこまで登るんですか?」なんて山トークが弾むこともあります。

でも、これにはちゃんとした理由があります。

滑落事故や遭難などの危険もある山の中で、登山者が互いに挨拶をすることで、

万が一事故が起こった際などに、捜索範囲を絞れるという利点があります。

確かに、あいさつすれば記憶に残りますから、救助隊の方に「この人を見かけませんでしたか?」と聞かれたときに、

サッと答えられる可能性が高くなりますよね。

最近では、あまり知識がないのに、流行っているからというだけで、

軽装備で山に入り事故を起こしてしまうというケースも多くあるそうです。

山の初心者は特にしっかり挨拶を心がけましょう。

2.少ない資材でやりくり上手

山に持ち込める荷物は限られています。

山小屋に泊まる場合であれば、テントや寝袋などは不要ですが、

それでも水や食料、雨具などどうしても必要なものだけでも軽く10キロはいってしまいます。

また、できるだけ体力を温存しながら登山を進めるためには、荷物の重さがとても重要。

そんな理由から、登山者たちは少ない資材をやりくりして山の中でもより快適に過ごすのがとても上手です。

そんな経験が普段の生活でも生かされているため、

家の中もシンプルで本当に必要なものだけ買い揃えて生活しているという登山者も多くいます。

山好きは最大の共通点

山に登ることが大好きな登山者たちにとって、「山好き」は最大の共通点になります。

老若男女が山トークで盛り上がることも珍しくありません。

今までどんな山に登ったとか、山のどんなところが好きかなど、

山トークは一度始まったらなかなか終わらないものです。

山好きというだけですぐに昔からの親友のように話せちゃうのが登山者の特徴ですね。

もちろん、なかには一人で黙々と山に登りたい。

という「孤独を愛する登山者」もいないことはないですが、たいていの方は山トーク大歓迎。

という感じなので、山に入ったら出会った登山者に積極的に声をかけてみると良いでしょう。

もしかしたら山で一生続く友人を見つけられるかも。

3.登山貧乏

山に入る時は特に入場料もかかりませんし、

食事も基本的にはアウトドア用のインスタントフードやおにぎりを持参するという感じなので、

登山ってとっても経済的な趣味だと思っていませんか?

もちろん、近場の小さな山を日帰りで上るだけという感じで登山を楽しんでいるのであればあまりお金はかかりません。

でも、本格的に登山を始めようと思うと、実はけっこうお金がかかるんです。

登山靴を買うだけでも2万円以上はしますし、ザックもメーカーによりますが最低でも2万円からという感じ。

もちろん、普通のスニーカーやリュックで山に入るのは事故の原因になるので絶対NGです。

厳しい山の環境にもしっかり対応できる登山用品は意外と高価なんです。

また、首都圏に住んでいる人であれば、登山をするために長野や北関東など県外に出向く必要があるので、

交通費も結構掛かってしまいます。

そういった登山にかかる出費を色々と計算すると、登山って実はお金のかかる趣味なんです。

だから、登山ばかりにお金を使ってしまって、

気づけばお財布が空っぽなんていう「登山貧乏」な登山者も若い人には意外と多かったりします。

どこまでも広がる雲海、朝日を浴びて赤く輝く山肌、キジやサルやカモシカなどの山の動物たち…。

山に一歩足を踏み入れれば、そこは都会とは全く別の世界。

そんな山の魅力に取りつかれた登山者たちも、普通の人たちとはちょっと違った人たちなんです。

でも、みんなとにかく山好きの気さくな人たちばかり。

あなたもそんな登山者の一人でしょうか?