一般的にオタクファッションと言われると、
チェックシャツやストレートジーンズなどを思い浮かべる方が多いと思います。
実はオタクファッションにはいくつか特徴があります。
今回はその特徴をご紹介していきます。
1.リーズナブルな服装
オタクの定義から入ると哲学的な話になってしまいますが、ひとつ確かなこととして、
オタクがお金を使う優先順位の上位に「洋服」はありません。
自由に使えるお金をオタク趣味のためにつぎ込むからこそオタクです。
というわけで、オタクがブランド物で全身を固めている割合は非常に低いです。
清潔感の有無にかかわらず、リーズナブルな服装をしていることが多いです。
ここでポイントなのは、服の価格と清潔感は別物である、ということです。
もちろん清潔感がないオタクも一定数いますが、「清潔感がない=オタク」というのは、
清潔感がない人にとってもオタクにとっても失礼な話です。
2.チェックシャツ+ジーンズ
チェックシャツの裾をストレートジーンズにしまうのはオタクファッションの代名詞ですね。
確かにオタクの服装の中でも結構な割合を占めています。
そしてこのオタクファッション、一般の町中ではほとんど見かけないのに、
秋葉原などオタクの集う町ではとても頻繁に目にします。
一般の町中にもオタクはいるはずなのに、なぜでしょうか。
実はこの服装は大抵の場合、オタクたちがなんとなく身に着けて、
なんとなく似たり寄ったりになっているわけではないんです。
好きなキャラクターがプリントされたTシャツを身に着けるのと同じように、
自分がオタクであることに誇りを持ち、わざとしているんです。
オタクの正装なんですね。
というわけで、チェックシャツ+ジーンズは、オタクの聖地である秋葉原において、
自分が「THEオタク」であるとプライドを持っている人たちのファッションとして浸透しています。
決してオタクがチェックシャツしか持っていないわけではないんですよ。
3.大きめのバッグを持つ
オタクファッションの特徴として欠かせないのが大きめのバッグです。
これは単純に、買ったものを入れるためのバッグです。
このバッグには、主に新刊の漫画や新発売されたゲームソフト、
フィギュアやその他ラバーストラップなどのオタクグッズが入っています。
たくさんの量が入りある程度の重さに耐えられるものなら大丈夫なので、
トートバッグであったりリュックであったり、中にはキャリーバッグを携えているオタクもいます。
たとえ秋葉原の本屋さんで漫画を買っていたとしても、
クラッチバッグや小さなバッグを身に着けている人はライトなオタクであることが多いです。
持っているバッグの容量が大きいほど買える、イコール作品の守備範囲も広く、ディープなオタクであることが多いです。
4.スニーカーを履く
オタクファッションにおいて最も重要な特徴はその合理性です。
オタクはおしゃれにお金をかけず、おしゃれすることを第一目的として捉えていない場合が多いですが、
服装にはこだわりがあります。
それは「動きやすさ」です。
先ほど述べたチェックシャツ+ジーンズも、とても動きやすい服装ですよね。
秋葉原などオタクの集う街で主に使われる移動手段は徒歩ですから、
目当ての店をはしごするにも、動きにくい服装だと買い物がしづらいわけです。
中でも一番疲労に直結するのは足元です。
ですから、履き慣れない革靴やピンヒールなどはあまり好まず、スニーカーなど動きやすい靴を選ぶ傾向にあります。
最近はオタクのカジュアル化が進んでいるため一概に「オタクらしい」ファッションであるわけではないですが、
オタクファッションの最大の特徴はリーズナブルで動きやすいことです。