居ても立っても居られないとウロウロする人の心理とは

最終更新日:2017年7月28日

そわそわしたり、いらいらしたりして、気持ちが落ち着かなくなることは、

多くの人が日常的に経験するものです。

その感情が特にひどくなった状態のことを「居ても立っても居られない」と表現します。

ここでは、居ても立っても居られない人について、どんな特徴があるのか、

特に心理面に注目して見ていくことにしましょう。

1.宙ぶらりんな精神状態にある

自分に関することで居ても立っても居られない気持ちになる人には、

精神状態が宙ぶらりんという特徴があります。

例えば、受験や就活の合否結果を待っているようなときに、人は居ても立っても居られない状態になるものです。

それは、言うまでもなく、合格しているかどうかわからないからです。

通知を待っている間中、「きっとだめだろう」「でも、もしかしたら合格してるかも」

「落ちたらどうしよう」「面接の雰囲気はけっこうよかったから、うまくいきそうな気もする」というように、

気持ちがつぎつぎに変化して、振り子のように揺れ続きます。

合格通知はひたすら待つしかありません。

自分から出向いて行って「どうなりましたか」と聞くわけにいかないため、

じっとしていられない気持ちになってしまうわけです。

その振り子のように動き続ける心理状態が、つまり宙ぶらりんな状態ということになります。

2.愛する人のことが心配でたまらない

自然災害などが起こった時、家族や恋人、親しい友人などの安否がわからず、

居ても立っても居られない気持ちになることがあります。

連絡が取れず、愛する人が今どこでどうしているのかわからないため、

ひどく不安になり、じっとしていられない気持ちになるわけです。

災害などでなくても、心配性の人は、愛する人からメールなどの返信がこない状態が続き、

こちらが何度か送信しても、返事が返ってこないと、それだけで居ても立っても居られない気持ちになってしまいます。

「何か事故にでもあったのではないか。

急病になったのかもしれない」と考え、ひどい不安に襲われるわけです。

つまり、愛する人のことが心配でたまらないというのも、

居ても立っても居られない人の心理的特徴ということができるでしょう。

3.自分の将来が不安でたまらない

心配性でマイナス思考の人は、自分の将来のことを悲観的に考えて、

居ても立っても居られない精神状態になってしまうことが少なくありません。

ある程度の年齢になって、夫婦2人暮らしをしている人が、

「パートナーに先立たれたらどうしよう」と考え、悪い想像ばかりして、

じっとしていられなくなってしまうといったケースがそれです。

他にも金銭的不安や健康不安が原因で、居ても立っても居られなくなることもあります。

ふつうの人ならあまり考えないような悪い想像をして、ひどい不安に襲われてしまうわけです。

4.気持ちがひどく急いている

例えば、こんなケースを想像してみてください。

仕事の得意先に約束の商品を車で届けるとします。

「時間厳守」を強く言い渡されていますので、ぜったいに遅れるわけにはいきません。

ところが、思いがけない大渋滞に巻きこまれ、車がぜんぜん進まなくなってしまいました。

約束の時間がどんどん迫っているのに、にっちもさっちもいかない状態です。

こういう状態になれば、人は居ても立っても居られない気持ちになるでしょう。

「できれば商品を持って、空を飛んで届けに行きたい」と思っても、それは不可能です。

どんなに焦っても車に乗っているしか、選択肢はありません。

このように、気持ちがひどく急いていて、しかし自分ではどうすることもできない状況にあるのが、

居ても立っても居られない人の特徴です。

居ても立っても居られない人について、代表的な4つの特徴を紹介しました。

日常的にそう頻繁に起こる精神状態ではありませんが、

多くの人が人生の特別なシーンで経験する心理状態と考えていいでしょう。