勇敢さというのはどこから来るのでしょうか。
勇敢な人と称される人には普通の人には真似できない特徴があります。
今回はそんな勇敢な人に共通する特徴についてご紹介します。
1.信念を重んじる
普段は穏やかで平凡そうな外見にしか見えなくても、勇敢な人はその胸の奥に信念を秘めているものです。
勇敢な行動とは、その人の心の奥底にある信念が曲げられそうな事態に遭遇した時、
自身の信念を守り貫くために思わず起こす行動です。
朱に交われば赤くなるという言葉の通り、信念のない人はどんな環境に置かれても、
矛盾を感じることのないまま周囲の色に染まってしまいます。
自分自身の心の中に守るべき信念がないのですから、どのような出来事に遭遇しどのような理不尽を感じても、
あえて行動を起こすことはありません。
たとえ勇敢に行動したいと願っていても、心の中に確たる信念がなければいざという時に動けるわけがありません。
2.責任感が強い
責任感とは、自分に与えられた役割や分担を最後まで果たそうとする意思のことです。
自分の役割に誇りを持ち、いかなる困難があっても自分の役割を全うしようと努力します。
強い責任感を発揮して困難の中を前進していく姿には、人々の想像もできない勇敢さがすでに溢れています。
もし責任感がなければ、困難なことが起こればすぐに物事を投げ出してしまいます。
自分に与えられた仕事を投げ出して逃げてしまってよいならば勇敢さはまったく必要がありません。
勇敢さは責任を果たそうとする意思の強さから来るのです。
3.正義感が強い
勇敢な人は曲がったことが大嫌いです。
人を不幸にして甘い蜜を吸うような行為、社会の秩序を乱して騒乱を喜ぶような行動に強い憤りを覚えます。
正しい道理が踏みにじられることに我慢がならないので、どのような時でもその不正を正そうと立ち上がります。
勇敢なことがしたいからそうしているのではなく、目の前の不正が我慢できないから自然に行動してしまいます。
もし正義感がなければ、どんな不正を目にしても何も感じません。
不正が行われていても平気ならば勇敢さは無用です。
4.逆境に強い
人は順境の時にはすぐに油断をし、逆境の時にはすぐにへこたれてしまうものですが、
勇敢な人は逆境に立ったときに決して退きません。
むしろ逆境に立てば立つほどますます勇気を奮い起こし、困難に立ち向かっていきます。
苦しさに負けない強い心が行動となって表れる時、それがまさしく勇敢な行動になっていきます。
いくら信念や責任感があったとしても、自分に不利な状況になったとたんに変節するような人は勇敢さとは無縁です。
5.他人を大切にする
勇敢な人は他人に対して限りないやさしさと思いやりを持っています。
自分のことよりも周囲の人のことを気にかけ大切にします。
自分に厳しく人にやさしい性格で、自分さえよければ他人はどうなってもいいという人とは一線を画しています。
他者を思いやる心が強いために、社会の平和も強く願っています。
このような人にとっては、社会が苦しみ他人が苦しむことは自分自身が苦しむことよりも苦しいことです。
6.孤独を恐れない
人間は集団で暮らし社会生活を営むものなので、周囲をうかがって付和雷同しながら生きていくのが普通です。
なぜならそれが一番安全だからです。
一人で孤立し群れから離れることは生物にとって生存の危機です。
人間の心の中にもこの本能が深く刻まれています。
ゆえに自分の意見が人と違っても容易くそれを口にすることはしません。
孤立することが怖いので本音を隠し、強いものに巻かれ流されていきていきます。
しかし勇敢な人は孤独を恐れません。
「自ら顧みて直くんば千万人ともいえども我行かん」という言葉がありますが、
自らの信念に間違いがないのならば、たとえ相手が何十万、何百万の大衆であろうが、
強大な権力を持った独裁者であろうが恐れません。
勇敢な人にとっては、自分の信念と正義を貫くためには孤独になることなど何でもないことです。
勇敢でない人が明日からいきなり勇敢になれる道理はありませんが、
勇敢さを形作るひとつひとつの要素について知れば、
たとえ勇敢ではない人であっても勇敢さを身につけることはできるでしょう。
勇敢さとはいくつかの心の在り方の結集したものなのですから、
その要素をひとつひとつ習得していけばやがてその実体に至ります。
勇敢さを目指して努力を開始することは、既に勇敢の扉を開けたのと同じです。