「おとなしい人」や「無口な人」と混同されがちですが、
物静かな人は「人への接し方や言動、態度が落ち着いていて穏やかな人」のことを指します。
おとなしい人や無口な人に見られる、引っ込み思案や人見知りというような要素は、物静かな人にはありません。
では、物静かな人にはどんな特徴があるのでしょうか。
今回は物静かな人の特徴についてご紹介します。
1.育ちがよく、社会常識やマナーをわきまえている
常に落ち着いていて穏やかでいられる人には、「静かな家庭環境の中で育った」という特徴があります。
両親も物静かで、家庭内に穏やかな空気が漂っているような環境で育ったからこそ、落ち着いた人格が形成されたと考えていいでしょう。
また、親からのしつけもしっかりされて育ちましたから、自然に社会常識やマナーを身に着けています。
「していいことと悪いこと」とわきまえていて、人に迷惑をかけたり人からひんしゅくを買うような言動をしないのが、物静かな人の共通点です。
ひとことで言えば「育ちがいい」というのが、物静かな人の大きな特徴と言うことができるでしょう。
2.人を冷静な目で観察している
人を見る目があるというのも、物静かな人の特徴です。
なぜ人を見る目を持っているのか。
それは、常に、誰に対しても冷静な目で、静かに観察しているからです。
物静かにしている人は、人と適度な距離を置き、人や物事を客観的に観察する時間が、ふつうの人よりも多くあります。
冷静に人のことを観察する結果、その人がどういう人なのか、うわべからではわからない、人間の本質をとらえることができます。
「一見そうは見えないけれど、実はこういう人だ」という、その人の本質をとらえる能力をもっていると考えていいでしょう。
つまり、人を見る目があり、その人の内面を捉えるのがうまいというのが、物静かな人の特徴です。
3.状況や環境に左右されずマイペースで対応する
物静かな人には、その場の状況や、置かれている環境に左右されないという特徴もあります。
自分というものがしっかり確立されているからこそ、いつでも落ち着いた、穏やかな振る舞いができると考えていいでしょう。
つまり、物静かな人は自立心が強いため、人の言動に左右されたり、人から強い影響を受けたり、流行に流されたりすることがありません。
「人がどうであっても、自分は自分」と考えます。
ですから、たとえ周囲の人がすべて右へ行こうとしても、左の道の方が正しいと判断すれば、一人だけでも左の道を選ぶのです。
協調性のない人は、その際に人と衝突しますが、物静かな人は、わが道を行きながら、
人が不快になるような言動は決してしませんから、本質的に人との輪を乱すことはありません。
協調性を保ちながらも、自分のペースを守ることができるのが、物静かな人の際だった個性、魅力的な特徴と言っていいでしょう。
4.感情が大変に安定している
激して大きな声を出したり、大はしゃぎしたり、人前で声を上げて泣くというなことは、物静かな人にはありません。
感情を無理に隠しているわけではなく、感情が安定しているために、そうした表現をすることにならないのです。
例えば、周囲の人たちが何かに大喜びして、歓声を上げるようなーシーンでも、
ほほえみを浮かべながら、その様子を静かに見ているのが、物静かな人の感情表現方法です。
特に意識的にセルフコントロールをしなくても、自然に感情が安定するわけですが、
それも、穏やかな環境で育ったためと考えていいでしょう。
感情が安定していますから、周囲の人にとっては、「大変につきあいやすい人」ということになります。
物静かな人の特徴を4点取り上げて、説明してきました。
これをお読みになれば、物静かな人が「おとなしい人」や「無口な人」とイコールでないこと、
独特の個性と魅力を備えていることがおわかりいただけるのではないでしょうか。
物静かな人を理解するための参考になさってください。