自己肯定感が低い人の特徴5個

最終更新日:2016年8月28日

自己肯定感というのは、「自分は有用な人間である、存在価値のある人間である」と思える感覚、

ひらたく言うなら「自分はこれでいい」と思える感覚ということになるでしょう。

この感覚の高い人もいれば、低い人もいますが、ここでは自己肯定感の低い人について特徴をご紹介します。

1.「できたこと」よりも「できなかったこと」に注目して、減点方式の自己採点をする

例えば、目標値が100の仕事をやって、結局70の成果に終わったとしましょう。

自己肯定感の強い人は、「目標値には及ばなかったけれど、7割はできたのだから、じゅうぶん合格点。

これで良しとしよう」と考えます。

ところが、自己肯定感の低い人はそういう考え方ができません。

「自分は目標より3割も低い成果しかあげられなかった」という捉え方をします。

つまり、加点方式で「7割もできた」と考えるのが自己肯定感の強い人であり、

減点方式で「マイナス3割の仕事しかできなかった」と採点してしまうのが、自己肯定感の低い人ということになります。

減点方式で自己採点をするため、常に自分をマイナス評価してしまうのが、

自己肯定感の低い人の特徴と言うことになるでしょう。

2.人から高い評価をされても、それを素直に受け取れない

人間、誰しも、人からほめられることがあるでしょう。

多くの人は、人から高い評価をされれば、表向きは謙遜しながらも、それを素直にに受け入れ、内心うれしく感じるものです。

自己肯定感の低い人は、それができません。

人からほめられたり、高い評価をされても、それを言葉通りに受け入れることができず、

「どうせお世辞なんだろう」というように受け取ります。

「何か下心が会って、ゴマをすっているのではないか」というように曲解することも珍しくありません。

つまり、自分に対する人からの良い評価を、額面通りに受け取ろうとしないのが、

自己肯定感の心理的特徴です。

3.人の評価を人一倍気にする

それにもかかわらず、人からの評価は人一倍気にします。

自分に自信がないため、「人は自分をどう見ているのか。

どう評価しているのか」を常に気にしないではいられません。

そして、人から少しでも良くない評価、低い評価をされると、「やっぱり自分は劣った人間なのだ」と認識します。

つまり、人からの良い評価は額面通り受け取ることができないクセに、悪い評価については、そのまま受け取ってしまうわけです。

どこまでも自分に対してネガティブな視線を送るのが、

自己肯定感の低い人の困った特徴と言うことになるでしょう。

4.自分の長所や強みをわかろうとしない

自分の短所や欠点も含めて「自分はこれでいい」と思えるのが、自己肯定感の高い人です。

それに対し、自己肯定感の低い人は、自分の短所や欠点ばかりに注目し、

自分の持っている長所や強みを認識しようとはしません。

例えば、「神経が細やかで、感受性が豊か」という長所があるとしましょう。

ところが、その長所を、「神経質で、細かいことにこだわり、小さなことに傷つく弱い性格」というように、

短所として受け取ってしまいます。

5.自己愛は強く、ダメな自分が実はいとおしい

自己肯定感が低いのですから、当然、自己愛も弱いのだろうと思いたくなりますが、違います。

自己肯定感の低い人には、実は自己愛は強いという特徴があります。

よく「できの悪い子ほど、親はかわいいと思うものだ」と言いますが、それと同じ心理と言っていいでしょう。

できの悪い自分、ダメな自分を客観視して、「不憫だ、いとおしい」と感じてしまいます。

「自分はダメ」と思えば思うほど、自己愛は強まるという、特殊な心理を持っているのが、

自己肯定感の低い人の心理的特徴と言うことになります。

人間、できれば高い自己肯定感を持っていたいもの。

しかし、実際には、自己肯定感が低い人が少なくありません。

「自分にもそういうところがあるかも」と思う人は、上記の項目が自分に当てはまらないか、

チェックしてみてはいかがでしょうか。