人間を測る指標として経済力を挙げる人もいます。
とくに結婚など家庭を持つような場合において重要な要素のひとつとなるので経済力です。
経済力はどのような基準で判断され、経済力のない人とはどのような人を指すのか、その特徴について紹介していきます。
1.収入が少ない
経済力の根幹をなす基準として挙げられるのがその人の収入です。
収入は生活していくうえでまずベースとなる資金源であるため、収入が高いか低いかは生活に直接影響を与えることになります。
月々の収入を生活費に回して残った額が少ないと、将来のための貯蓄や投資などに回すお金が無くなり、これもまた経済力が低いとみなされる要因となります。
副業の解禁や不労所得など本業以外の収入を得る方法も増えつつありますが、いかに収入を確保するかが経済力の基本となります。
収入と職業は直結しており、学歴やスキルによって選べる職業の幅が狭まることもあるため、大きな目で見るとどの職業につくかを早い段階で決めておくことと、目標を決めたらそれに向かって努力を惜しまないということも将来の経済力を左右することになります。
2.お金の使い方を間違っている
いくら収入が多くても、稼いだお金の使い道を間違っている場合には経済力が高いとは言えません。
無駄遣いや自己満足とも思える投資ばかりを繰り返し、計画的なお金の使い方ができない場合にも経済力がないとみなされてしまうこともあります。
また現在は健康に働いていても、将来どうなるかということは誰にも分かりません。
自分が働けなくなってしまった場合のリスク管理や、いざというときの備えが重要となり、そのためには現在持っているお金をいかに活用していくかという資産運用についての知識も大切になります。
経済力は単に収入が高いというだけでなく、将来のためにしっかりと貯蓄ができる金銭感覚と、そのための方法を学び実践できる能力とも言えます。
3.自己投資ができない
キャリアアップや知識を身につけていくうえで自分に対する投資も欠かすことができないポイントです。
多様化する資産運用を適切に行なっていくためには、日々移り変わる経済の知識を取り入れることは重要なことでもあるからです。
また資格の勉強などをして将来的なキャリアアップ目指していくことも収入を増やすことにもつながるため、自己投資は長い目で見たときに自らの経済力を高めてくれます。
これが出来ずに現状にあぐらをかいてしまうような人は、うまく知識や経験を取り入れることができずに壁にぶつかってしまうこともあります。
自己投資には常に学ぼうとする心がけが大切ですが、本気で学びたいと思ったことに対して出費を惜しまないことも重要です。
4.健康に気を使わない
バリバリ働いている人は経済力もあり、仕事に生きているというイメージもありますが、仕事にかまけて睡眠やバランスの取れた食生活、休養などがとれていない人は健康的とは言えず、あとになってそのツケを払わされることにもなりかねません。
丈夫で健康な体というのは何よりの資本になるため、健康を第一に考えた生活を送るというのも広い意味では経済力と言えます。
またストレスをかけ過ぎて心と体のバランスを乱してしまうことで働けなくなってしまうケースもあり、そうなってしまってから後悔してしまうこともあります。
自己理解を深めることとともに、ストレスをかけ過ぎない環境や適度な休養をとることができる環境を自ら選んでいくことも必要です。
5.人脈が少ない
お金とともに財産と呼べるのが人です。
人間社会で暮らす人々はみな人とのつながりの中で生活しているため、人脈を広げていくことで自分ひとりではできないようなさまざまなことができるチャンスを得られる可能性もあります。
人脈は仕事はもちろんプライベートでもさまざまな人たちとの交流を深めていくことで少しずつ育んでいくことができるものですが、人間関係に臆病になってしまうとどうしても付き合う人の数が限られてしまいます。
人が一生のうちに出会うことのできる人の数はごく限られたものに過ぎませんが、勇気をもって行動することで豊かな人間関係を築くことができ、収入とは違った形で人生における財産を手に入れることもできます。
6.見識が狭い
自分の中に凝り固まった価値観が存在し、それを基準に新しいものを受け入れないような考え方では、経済力を高めるチャンスも棒に振ってしまいます。
例えば投資はギャンブルのようなものと考えたり、リスクばかりを気にして躊躇してしまうことはもったいないことでもあります。
未知のものに対して臆病になってしまう人もいますが、世の中にはリスクを冒さなければ手に入らないものも多くあり、そこから目を背けてしまうとこの先も自分の価値観にがんじがらめにされてしまうことになります。
リスクをしっかり認識したうえでいかにそれをコントロールしていくかということが重要であり、新しいものや自分が興味のあるものに関してはしっかりと学び取り入れていく姿勢が重要です。
経済力が低いというのは、ただ単に収入が低いということだけではなく、その後のお金の使い道や生活スタイルにも及ぶことと言えます。
価値感や金銭感覚を見つめ直すことも大切ですが、目の前のことだけでなく将来のことまで見据えた計画を考えることができれば、それだけでも経済力を高める第一歩となります。