静岡県は、日本のほぼ中央に位置する東西に長い県で、
太平洋に面したおだやかな気候を生かした産業が発達しています。
そのような特色を持つ静岡県に住む人々の特徴を紹介します。
1.サッカーを好きな県民が多い
静岡県は、昔からサッカーがさかんな県で、清水エスパルスとジュビロ磐田という、
2つのクラブチームも持っています。
県民は小さい頃からサッカーに慣れ親しんでいる人が多く、
事実、サッカー日本代表にはこれまで静岡県出身の選手が数多く選ばれています。
また、県内の至る所でサッカー教室や部活が行われていて、世代や性別を問わず、サッカーを楽しんでいます。
そのため、サッカーが上手な人がとても多く、一見、普通の会社員でも、
実は高校生の頃はサッカーを極め、クラブチームのユースまで登りつめたという人も多くいます。
このように、静岡県民とサッカーはとても密接な関係にあります。
2.魚を好きな県民が多い
静岡県は、日本の太平洋側に位置し、また、東西に長い県であるため、港が非常に多いです。
県最大の港である清水港を始めとして、漁港も合わせると15の港があり、
かつおやまぐろの漁獲量は全国でも1、2を争う量です。
そのため県内の港沿いを始め、至る所に魚料理店や寿司店があり、県民の舌をうならせています。
チェーン店の居酒屋などでも、他の都道府県よりも手頃な価格で美味しい魚を食べることができます。
県民は毎日のように、美味しい魚を食べられることに慣れているため、
他の都道府県に行った時に、静岡県内で食べていたような美味しい魚を食べられないことに、不満に思う傾向にあります。
3.雪を見ると喜ぶ県民が多い
静岡県は、一年を通して比較的温暖で気候に恵まれた県であり、さらに近年の温暖化の影響で、
平野部では真冬でも雪がほとんど降りません。
そのため、年に数回、パラパラとみぞれのような雪(これを静岡県民は「風花」と言う)が降ると、
県民の多くは、雪が降ったと口々に言って喜びます。
積雪の多い都道府県では雪というと、どちらかというと迷惑な、
嫌なものというイメージが強いですが、静岡県民にとって、雪は希少価値が高く憧れの存在となっているのです。
一方で、雪があまり降らないため、ウィンタースポーツを趣味とする県民は少ない傾向にあります。
4.地震に対する意識が高い
静岡県は、駿河湾を震源とするマグニチュード8クラスの
東海地震がいつ起きてもおかしくないと言われている県でもあります。
県は総力を挙げて、地震発生時を想定した本番さながらの訓練を頻繁に行い、
県民の防災意識を高めようと努力しています。
そのため、県民の地震防災に対する意識は非常に高く、家具の固定、避難時に備えての備蓄食料やヘルメット、
懐中電灯などの用意は、一般家庭でも広くされています。
また、他の都道府県では企業で防災訓練を行うのは珍しいことですが、静岡県では学校だけではなく、
企業でも東海地震を想定した防災訓練が行われています。
5.県東部、中部、西部で異なる県民性を持っている
静岡県内の東部、中部、西部では方言や県民性も微妙に違います。
方言でいうと、県中東部の県民は関東(標準語)に近い話し方をし、県西部の県民は名古屋弁に近い話し方をします。
そしてそれぞれの地域に住む県民の性格は、東部の県民はマイペースで、自立した考えを持つ人が多いです。
逆に中部の県民はおおらかで、人との和を大事にする人が多いです。
そして西部の県民は総じて行動力があり、快活な人が多いです。
このように、方言や性格が地域ごとで異なるため、例えば県東部の県民と西部の県民が会話をすると、
同じ静岡県民とは思えないほど、それぞれの言葉や考え方の違いが出てきます。
静岡県民の特徴をお伝えしましたが、静岡県は東に横浜、西に名古屋と、大都市に挟まれた県でありながら、
都会すぎず、田舎すぎることもない、日本の中で平均的な県です。
また、穏やかな気候も相まって、非常に住みやすい県です。
ぜひ一度、そんな特色を持つ静岡県に住む県民に会いに来てみてはいかがでしょうか。