今や「星野源」という名前をテレビで見ない日はありません。
多彩な才能を発揮し各方面で活躍している星野源とは一体なにものなのか。
彼はなぜ、多くの人に好かれるのか。
その魅力をご紹介します。
1.シンガーソングライターとしての活動
星野源さんはソロアーティストとして紅白歌合戦にも出場していますが、ソロとして活動する傍ら、
インストバンド「SAKEROCK」のリーダーとしても活動していました。
残念ながらSAKEROCKは2015年に解散してしまいましたが、彼の音楽の原点がそこにあると言っても過言ではありません。
彼の作る曲は、明るさと切なさを兼ね備えており、新鮮なメロディーの中に昔の歌謡曲のような日本的な懐かしさを感じさせてくれます。
多くの人が共感できる曲でありながら、聞いた人それぞれの心に響く曲が作れる稀有なアーティストです。
2.役者としての活動
星野源さんは「大人計画」に所属しており俳優としても活動しています。
大人計画の公演をはじめ、自身が主演した映画「箱入り息子の恋」では数々の映画賞を受賞し、
最近ではTVドラマでも主演を務めるなど幅広い活躍を見せています。
またコント番組にもレギュラー出演し、お笑い芸人さんと一緒にコントを演じ、
コメディアンとしての才能を発揮しています。
その才能はコント番組の中だけにとどまらず、ライブなどで自身が演じるキャラクター「ニセ明」にも生かされています。
3.文筆家としての活動
星野源さんはエッセイなどの書籍も出版しており文筆家としても活動しています。
初めて出版したエッセイ「そして生活はつづく」は本当に多彩な才能を持っているように感じられる星野源さんの半生や日常のエピソードが語られています。
そこにあるのはどこか切なさや哀愁ただようエピソードばかりですが、
そのエピソードの数々が星野源ならではの言葉によってつづられています。
4.のほほんとしている顔立ち
薄い顔立ちの方を「塩顔」と呼ぶそうですが、星野源さんは「塩顔男子」の代表格としてもてはやされています。
親しみのある癒し系の顔が好みという女性が増えてきたということでしょうか。
ちょっと前まで目立たない役や冴えない役が多かった気がしますが、流行というのは恐ろしいものです。
時代が星野源に追いついた証拠なのかもしれません。
5.飾らないキャラクター
星野源さんは多彩な才能がありながら嫌味な印象を受けません。
それは本人の一番の魅力が飾らないキャラクターにあるからかもしれません。
長年ラジオパーソナリティとしてラジオ番組を務め、現在でも毎週月曜日の夜に「星野源のオールナイトニッポン」が放送されています。
番組内では下ネタに大喜びし、率先して話を盛り上げ、面白い話しには大爆笑します。
自身を「静かなる変態」と称したかと思えば、自分の赤裸々な気持ちを歌詞に乗せ歌にすることもあります。
いかなるときも素直で誠実な感情表現が彼の持ち味です。
6.苦労人である
星野源さんは一見すると順風満帆な芸能活動を行ってきたように見えますが、決してそれだけではありません。
長い下積み時代を経験し、お金がない時代はバイト先のお客さんの残り物を食べていたそうです。
また2012年にはレコーディングのあとにクモ膜下出血で入院し、活動休止を余儀なくされています。
復帰後も体調が不安定な状態が続き、再び入院し手術が行われました。
復帰後のラジオで闘病生活を面白おかしく話す星野源さんの強さも魅力のひとつとしてあります。
星野源さんは今やテレビで見ない日がないほどの売れっ子になっています。
世間的に見ればあっという間にブレイクしたように思われがちですが、その陰には想像もつかないような努力や苦悩が秘められています。
また、彼は最初から強い人間ではなく弱い心も持ち合わせています。
だからこそ人の気持ちや痛みがわかり、彼の作る曲や演技や書籍、言葉などに共感し、励まされるひとが多くいるのです。