NHKの朝ドラ「あさが来た」で一躍人気俳優となったディーン・フジオカさん。
彼の演じた伍代友厚が亡くなった時、「伍代ロス」という現象まで巻き起こしました。
以来、ドラマやバラエティ番組で引っ張りだこの彼の魅力はどこにあるのでしょう。
1.特徴的な顔
彼の顔は、一度見たらなかなか忘れられないのではないでしょうか。
野太い眉。
しっかりとした顎。
これだけ見ると、かなり野生的な印象がありますが、一方で、黒目の大きな瞳は、ミステリアスです。
また、フッと笑ったときの表情は柔らかく、あまーいマスクと言っても過言ではありません。
「野生的」「ミステリアス」「あまーい」が個々に主張し合いながら、バランス良くミックスされた顔、これが一つの魅力だと言えます。
演技の幅を広げるにも、一役買っていると言えますね。
2.破天荒な経歴
ディーン・フジオカさんが登場したとき、「誰?このかっこ良い人」と思った方は多かったのではないでしょうか。
徐々に明らかになっていった彼の経歴は、世間の人々の関心を引きます。
彼は、台湾からの「逆輸入俳優」と称されました。
台湾でブレイクした後、日本のドラマに出るようになったのです。
それだけでも他の俳優さんと異なっていて面白いのですが、彼の経歴を順に追っていくと、より引き付けられます。
まず、中国生まれの父親を持つディーンさんは、五か国語のマルチリンガルです。
高校卒業後、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスのようなITによる成功を夢見て、アメリカのシアトルへ留学します。
ところが、卒業を控えた時期に9.11事件が起き、ビザの取得が難しくなってしまいました。
アメリカでの成功を諦めた彼は、なんとそのままアジアへ旅に出ます。
旅を続けていれば、お金もなくなってくるので、アルバイト感覚で始めたのがモデルの仕事でした。
その後は、順調にキャリアを進めて人気俳優に。
日本でもブレイクします。
ちなみに、奥様はインドネシア人で、双子のお子さんもいるとか。
グローバル化したと言っても、英語の話せない人も多い日本。
五か国語を操れるというだけでも尊敬に値するのに、「アメリカ留学」「アジア旅」「国際結婚」というワードがズラズラ並ぶと、
それだけでクラクラしてしまいますよね。
また、アメリカでの成功という夢が断たれたときに、「じゃあアジアを旅してみよう」と切り替えられる前向きさ、
自由さも、憧れの要因になっています。
3.確かな演技力
「特徴的な顔」「破天荒な経歴」だけでは絶対に得られないもの、それが実力評価ではないでしょうか。
顔が良くても、経歴が派手でも、演技力の無い俳優は飽きられます。
特に、「実」を求める中高年には受け入れられません。
中高年視聴者の多いNHKの朝ドラで評価を得たということは、それだけの演技力があったということです。
日本のドラマに出演する前に、既に台湾で数々のドラマや映画に出演し、培った演技力が発揮されたことが、彼の成功の一番の理由です。
ぽっと出の新人が持たない、成熟した演技力が彼にはありました。
また、バラエティに出たときも、「面白い返答」「空気を読んで回答」をして、見ごたえのあるシーンを作っています。
これも、きちんと下積みがあればこそ、ですね。
ここまで彼の魅力を書き連ねてきましたが、書ききれないエピソードもたくさんあります。
彼の自由さ、豪快さ、実力が、この先何を巻き起こしてくれるのか、楽しみです。
そのときそのとき、自分の気持ちに従って、新しいことを始めていきそうな予感があります。
俳優に縛られない新たな活躍も見られるかもしれません。
また、歳を重ねるごとに、特徴的なお顔にどのような魅力が伴っていくのか、なんて楽しみありますね。