多くの人は、人から良く思われたいと思って、できるだけ愛想よく人に接しようとします。
ところが、中には、人に対して愛想や愛嬌のまったくない、突き放したような態度や言動をする人もいます。
いわゆる「ぶっきらぼうな人」がそれに当たりますが、では、ぶっきらぼうな人にはどんな特徴があるのでしょうか。
今回はぶっきらぼうな人の特徴についてご紹介します。
1.人見知りで恥ずかしがり屋
人と接触するのが苦手で、そのためぶっきらぼうな言動をしてしまうケースが少なくありません。
人見知りの恥ずかしがり屋なために、人と対面すると、どうしても緊張してしまい、気持ちが固くなってしまいます。
委縮した気持ちになるため、言葉や態度、物腰も固く愛想のないものになってしまうと考えていいでしょう。
「人間関係が苦手」という意識をつよく持っていますから、人に対すると、
どう対処していいのかわからなくなってしまい、つい味気ない印象の言動をしてしまいます。
つまり、自分では別にぶっきらぼうにふるまっているつもりはなく、できれば親しく話をしたいと思っていながら、
そのやり方がわからないために、無意識に無愛想な言動をしてしまっているのが、ぶっきらぼうな人の特徴と言うことになるでしょう。
2.プライドが高く、上から目線
自分に自信があり、プライドが高いというのも、ぶっきらぼうな人に見られる特徴の一つです。
「自分は人よりも優れている」という強い意識をもっているため、人と対面すると相手が劣って見えて仕方ありません。
「こんな劣った人間と関わるのは、時間の無駄だ」とか、
「自分はこんなダメ人間と関わるべき存在ではない」というような、高飛車な、上から目線の心理を抱きます。
相手を上から見下ろしているのですから、愛想のない言動になるのは当然のことと言っていいでしょう。
つまり、プライドが高いために相手に冷たくそっけない態度をとってしまうのが、ぶっきらぼうな人の特徴です。
4.コンプレックスがあり、卑屈になっている
それとはまったく逆のタイプもあります。
何か大きなコンプレックスを抱えていたり、劣等感を感じているために、ぶっきらぼうな言動をしてしまうというケースもあります。
「どうせ自分なんて、人から見下される存在だ」という卑屈な心理からは、
愛想の良い、人から好感を持たれるような言動は生まれてこないでしょう。
どうしても、人間味の感じられない、冷たい言動になってしまいます。
前項とはまったく逆の心理を持ちながら、その態度や言動は同じようにぶっきらぼうになるというわけです。
4.「好き避け」の心理がある
ぶっきらぼうな人には「誰にでもぶっきらぼう」というケースと、「特定の人に対してぶっきらぼう」というケースがあります。
これまでお話ししてきた3つの特徴は、どれも前者のケースですが、最後に一つ、後者のケースの特徴を紹介しておきましょう。
特定の人に対してぶっきらぼうという場合、そこにあるのは、「好き避け」の心理です。
特定の相手に対し、その人に好意を持っていたり、ひそかに思いを寄せている場合、
それを相手に悟られまいとして、意図的にぶっきらぼうな言動をする人が少なくありません。
この場合も、本人は特別ぶっきらぼうな言動をしているという自覚はありません。
「好き」という気持ちが言葉や態度に表れないように注意しているだけなのですが、その意識が過度に作用し、
必要以上に冷たくぶっきらぼうな言動になってしまうと考えていいでしょう。
今回は人に対して愛想のない態度や言動をするぶっきらぼうな人について、
どんな心理的特徴があるのか、ここでは4種類の特徴を取り上げてご紹介しました。
一口にぶっきらぼうな人と言っても、いくつかのタイプがあり、違った心理的特徴があることがおわかりいただけたのではないでしょうか。