一見頭がよさそうに見えても、実は真の意味で賢いとは言えない人が少なくありません。
ここでは、本当の意味で頭の良い人、賢い人を取り上げて、その特徴をご紹介します。
1.真の意味での損得を考えて行動する
人間である以上、誰でも自分にとって損か得かを考えながら、ものごとを判断し、行動するものです。
しかし、実際には得だと思って取った行動が、あとになってみたら逆に損な結果につながってしまったというケースが少なくありません。
「そういうことがしばしばある」という人は、どんなに勉強ができたり、仕事のスキルが高かったとしても、真に賢い人とは言えないでしょう。
賢い人はものごとを長いスパンで考えることができますから、
「一見自分のプラスになりそうなことでも、長い目で見ると決してそうではないだろう」と判断することができます。
逆に、自分にとってマイナスになるような「損な役回り」を、あえて引き受けることもあります。
それは、「人から感謝されるようなことをすれば、自分の評価がアップし、結果として自分のプラスになる」という認識にもとづく行動と考えていいでしょう。
2.時間の使い方が上手
賢い人に共通する大きな特徴が、時間の使い方の上手さです。
常に効率の良さを意識しますから、無駄な時間を作らないですみます。
と言うと、何か忙しく立ち働き続けるように感じられるかもしれません。
そうではなく、忙しく働くときはそれに集中し、休むべき時にはゆっくり休息を取ることができるのが、賢い人です。
言い換えると、「時間を上手に使うことによって、十分な休息時間を確保することができる」というのが、ほんとうの意味での賢い人ということができるでしょう。
3.「速さ」と「精度」のどちらを優先すべきかを常に考えている
仕事や家事をするとき、その進め方や重視すべき点を、臨機応変に考えることができるのも、賢い人の共通点です。
何か1つの仕事をするときに、始める前に必ず、この仕事にとって必要なこと、求められることは「速さ」か「精度」かを考え、判断します。
もちろん、その両方が備わっていることがベストではありますが、常に完璧に両立させることは、実際にはむずかしいでしょう。
それを知っているために、「より優先すべきポイント」を考えるわけです。
結果、100点満点は取れなくても、常に及第点以上の仕事に仕上がるというわけです。
4.場の空気を読むのが上手い
真の意味で賢い人には、その場の空気を読むのが上手いという長所もあります。
常に自分を、人との関係性によってとらえ、人間関係を重視しながら思考したり行動するのが、賢い人です。
したがって、自分が置かれている状況を正確にとらえることができますから、自然にその場の雰囲気にふさわしい言動ができます。
常にTPOをわきまえながら、その場の空気にふさわしい行動ができるのが、賢い人に共通する特徴と言っていいでしょう。
5.セルフマネジメントができる
自己管理能力の高さも、賢い人の特徴と言っていいでしょう。
自分をきちんとマネジメントすることができれば、それは結果として自分にとって大きな利益になります。
人から見ると「自分に厳しい人」ということになるでしょうが、本人にしてみると、
「自分にとってその方がプラスになるから、きちんとセルフマネジメントしているだけ」です。
自己管理することが目的ではなく、自己管理によって生まれる利益が目的というところに、賢い人ならではの意識の持ち方があると言っていいでしょう。
本当の意味での「賢い人」について、その特徴を5種類紹介しました。
このすべての特徴を備えた人間になることは、そう簡単ではないでしょう。
しかし、どれか1つでも参考にすることによって、自分を向上させることは難しくないはずです。