瞬時に状況を見極め、適切な判断を下すことが出来る人ってとても頼りになりますよね。
誰もが状況判断能力が高い人間になりたいと思うものですが、
簡単にはなれるものでもありません。
状況判断能力が高い人はどんな特徴があるのかご紹介します。
1.現状認識能力が高い
状況判断能力の高い人に見られる特徴の一つとして、まずは「現状認識力が高い」ということがあげられます。
これは、現在起きている状況を正確に把握できる能力です。
現時点で得られる情報を正確に分析し、パニックを起こすことなく対処することができるので、これから何をすべきか考えることができます。
突発的なアクシデントが起きると、ほとんどの人はパニックに陥り冷静な判断能力を失ってしまいます。
しかし、状況認識能力の高い人は、何が起きても冷静さを失いません。
限られた情報をもとに周囲をじっくり観察し、現在おかれている状況を正確に認識した上で状況改善に向けて行動に移すのです。
2.状況に応じて即断即決ができる
状況判断能力が高い人は、状況に合わせて即断即決することができます。
つまり、判断のタイミングを見誤らないのです。
状況判断能力が高い人は現状認識能力が高いので、分析力をフル稼働して現状を把握した後から、速攻で問題解決に取り組みます。
ですから、多くの人にありがちな「○○したけどタイミングが合わなかった…」というような失敗を起こしません。
また、1つの問題に関してウジウジと長時間悩み続けることもありません。
多くの問題を効率よく次々と解決していけるのも、状況判断能力が高い人の特徴と言えるでしょう。
3.広範囲における危険予測ができる
状況判断能力が高い人は危険予測にも優れています。
それも、現状での危険予測だけでなく、将来的に浮上する可能性がある危険に対しても敏感に察知することができます。
つまり、広範囲にわたる危険予測が可能だということです。
一般の多くの人達は目先の危険には注意を払いますが、起きるか起きないかわからない将来的な危険に対しては大した備えをしないものです。
しかし、状況判断能力の高い人は、先々の危険予測をした上で備えを怠らないので何が起きても冷静に対処することができます。
危険予測をするためには、想像力も必要です。
「今○○をしたら××になるかもしれないし、△△になるかもしれない」といった想像力が発達している人は、状況判断能力の高い人と言えるでしょう。
4.専門分野における知識、経験が豊富
また、状況判断能力の高い人たちは総じて知識や経験が豊富です。
自身の専門分野はもちろんのこと、その他の分野でも高い知識を持っていることが多いのです。
状況判断能力が高い人の状況判断はその知識と経験に基づいて行われていると言っても過言ではありません。
そして、失敗と成功の経験を活かした論理的思考力こそ、即断即決を可能にしています。
また、状況判断能力が高い人は好奇心が旺盛なため、専門外の分野における知識や情報の収集にも余念がありません。
どんな些細な情報でも、彼らにとっては状況判断の貴重な材料になります。
5.失敗を未来のための経験と捉える
状況判断能力の高い人でも時に判断を誤り、失敗することがあります。
しかし状況判断能力が高い人は、失敗を成功への良き経験・戒めであるとポジティブにとらえます。
ですから、失敗に至った経緯を熟考・分析することで次回は同じ轍を踏まぬよう細心の注意を払います。
そして、失敗を恐れず何度でも挑戦します。
その結果、周囲からは「粘り強く根性のある人・最後まで諦めず努力する人」といった高い評価を受けることが多いのです。
学校でも職場でも、状況分析能力の高い人は重宝され頼りにされています。
しかし状況判断能力が高い人は生まれつきそのような能力を身に付けていたわけではありません。
誰でも、状況判断能力を磨くことはできます。
現状を正しく認識すること、情報収集し正しく分析すること、想像力を鍛えることなどで素早く的確に判断を行えるようになります。
日頃から意識して身の回りの状況を観察することで、状況分析能力を養い効率よく仕事に取り組むことができるようになるでしょう。