さまざまな場で、ときどき出会う「傍若無人」な人。
「普通そこまでできないだろう」というほど、身勝手な態度をとったり…。
彼らは一体何を考えているのでしょうか。
1.人に注意されたことが少ない
あまりにも身勝手な言動、その場にいる他者を無視するような言動ばかり取っていると、結局のところ他人は、彼らをまともに相手にしなくなってきます。
子ども時代ぐらいまでは保護者が注意していたとしても、高校生以降あたりでは難しくなります。
例えば、高校で、勝手に人のノートを盗んでばかりいる、傍若無人な同級生がいたらどうでしょうか?「ああ、アイツはもうどうでも良いよ」というように、誰もが彼らをある意味無視しだします。
このように注意されないため、アルバイトをしたり就職したりと生活が変化しても、結局どこでも「誰にもあまり注意されない」という状態となり、状態が変わらなくなってしまいます。
言動に暴力性がともなっている場合この傾向が強くなります。
2.怖がりなため、先手を打っている
よく知らない人に対して、ひとまず下手に出たり、ていねいな態度で接したりすれば、どうなるでしょうか。
会話内容によっては反論されたり、非難されたりすることだってあり得ますね。
「態度」で相手を威圧していないからであり、ある意味ではこれこそが健全・対等な人間関係でしょう。
ところが、傍若無人な人は、いきなり相手を完全に下に見るような横柄な口調で話したり、何も起きていないのに怒ったような口調で話したり、露骨に無視したりします。
いわば「先手」を打って相手を威圧します。
なぜか?実は彼らは人が怖いのです。
そのような態度を取られると、相手は「怖い」とか「この人はなんかダメだな」あるいは「時間の無駄だ」などと思い、たとえ何か言いたいことが有っても諦めてしまいます。
この繰り返しで「傍若無人さ」がクセになってしまうのも彼らの特徴です。
3.誰かにその態度を肯定されている
DV傾向の男性などにあるのが、こういった特徴です。
例えば「世間のほとんどの人には相手にされていないのに、彼女だけが自分の身勝手さを許してくれる」といったとき、後者を優先して考えてしまいます。
部屋でゴロゴロしたまま、「腹が減ったから飯を作って酒を買ってこい。
あと風呂も掃除しろ」などと命令して、彼女がいつもそれに従ってしまいます。
「お前のスマホの内容は全部見るからロックはかけるな」というと、これまた彼女が従ってしまいます。
…こういったことで誰かに肯定されてしまっていると、どこに出ても傍若無人さが抜けなくなってしまう人がいます。
4.それでいいと開き直っている
傍若無人な態度を取り続けていると、人と接するような仕事は難しくなりますし、友人づくりや恋人作りも困難でしょう。
「一人暮らしをして、誰とも会わないような仕事をする」ぐらいに落ち着くこともあります。
それでも、指定されていない日にゴミを出して近隣とトラブルになる、などのことは起きそうですが、「もう自分はこれはいいんだ」と開き直っている傍若無人な人もいるものです。
5.格好がいいと思っている
厄介なのが、このタイプの「傍若無人」さんです。
学校や会社で「子分」のような存在が複数いて、身勝手な態度もむしろほめたりしてしまいます。
こういったことの積み重ねで「俺って格好いい」などと勘違いしてしまう人がいるのです。
女性でも男性でも、有り得るパターンです。
比較的、ルックスや知的能力などに恵まれた人が多い傾向です。
このタイプの人は、避けられるものであればできるだけ避けたほうが良いでしょう。
傍若無人な人は、何しろ身勝手であるため、人からの注意や、自分自身による「内省」もあまりしません。
ある意味では、手がつけられないという見方もできます。
ただし、一方で、人々の間でそれほど高評価されることもまた、あり得ないものです。
よって、過剰に恐れる必要もないのです。
彼らに対しては「基本的にあまり相手にしない」あるいは「(自分の子どもであるなど)言える関係性であるなら態度を注意する」このように接するのが、おそらく賢明でしょう。
また、「不本意ながら、傍若無人な人の言いなりにされている」ような人がいれば、それとなく助けの手を差し伸べることも大事でしょうね。