人から評価されたい、人に自分を認めてもらいたいという欲求は、人間であれば誰でも持っているものです。
その欲求があればこそ、仕事や勉強に励んだり、努力したりもできるわけです。
しかし、中にはこの承認欲求の強すぎる人もいます。
今回はそんな承認欲求が強すぎる人の特徴についてご紹介します。
1.自己愛が強く自己中心的
承認欲求のもとにあるのは、自己愛です。
これも、すべての人間が持っている属性ではありますが、その自己愛が強すぎるために、結果として承認欲求が強くなりすぎます。
こういう人は、とにかくいつでも自分が主人公。
ステージの真ん中に立って、スポットライトを浴びていないと満足できません。
ですから、その言動や思考法はどうしても自己中心的になってしまいます。
「みんな私を見て。そして、高く評価して」という気持ちが強すぎるために、人の気持ちを推し量ろうという気配りが欠け、
わがままで身勝手な言動をしてしまうことが少なくありません。
2.実は自信がない
自信があって自己評価の高い人は、承認欲求が強くなりすぎるということはほとんどありません。
自分で自分を高く評価できれば、それで精神的に満足できるのが人間というものです。
つまり、あえて他者からの強い承認を必要としなくなるわけです。
自己評価が低く、自分に自信がないからこそ、「人から認められたい、評価されたい」と強く思うわけです。
逆に言うと、常に人から認められていないと不安に感じてしまうのが、承認欲求の強すぎる人ということができるでしょう。
3.努力家だが常に充足感を得られない
冒頭でも触れましたが、承認欲求があるからこそ、人間は努力できるものです。
その欲求が強すぎる人は、ですから基本的に努力家です。
仕事でも勉強でも、日常生活でも、人一倍努力するという長所も持ち合わせています。
ただし、承認欲求が強すぎる場合、「もっと評価されたい、もっともっと認められたい」という意識がありますから、
その努力に自分で満足するということがありません。
「よくがんばった」と自分で自分を褒めることができません。
どんなにがんばっても、常に、どこか満ち足りないものを抱いている人、すなわち充足感を得られることがない人が、
承認欲求の強すぎる人ということになります。
4.寂しがり屋で孤独を怖れる
人から承認されたいという思いが強すぎる人は、常に人との関係の中で自分の存在確認をしようとします。
そのために、一人でいることが大変に苦手です。
孤独を怖れる寂しがり屋で、一人で行動することが、基本的にできません。
一人旅ができないタイプで、さらに言うと、食事も一人で取ることが苦手、常にだれかと一緒にいたいという思いが大変に強いのが、
承認欲求の強すぎる人ということになります。
5.人に対する評価は厳しい
ふつうのレベルであれば、承認欲求の強い人は、人に対してやさしく、人を承認してあげようという気持ちを持つ傾向があります。
自分を評価してもらうために、相手も評価してあげようとする心理が働くためです。
ところが、その欲求が強くなりすぎると、他者への評価が厳しくなってしまいます。
というのも、一定レベルの承認を得ただけでは満足できず、「もっと強く承認してほしい」という不満が残るためです。
「自分に対する評価が不十分な相手を評価することはできない」という心理が働いていると考えていいでしょう。
今回は、承認欲求の強すぎる人の特徴を5つ紹介しました。
承認欲求自体は誰もが持つものであり、それが強い人は向上心も強く、積極的に人を評価するというプラス面の特徴があります。
ところが、承認欲求が強くなりすぎると、紹介したようなマイナスの特徴が色濃く表れるものです。
周囲に当てはまる人はいないかチェックするとともに、自分に当てはまる点はないかセルフチェックしてみることもオススメします。