すぐに他の人に流されてしまう、自立心に欠けた人が少なくありません。
「自分」というものがしっかり確立されていない「流される人」にはどんな特徴があるのでしょうか。
今回は他人に流されやすい人の特徴についてご紹介します。
1.自分の意見や判断に自信がなく、臆病
自分の意見や判断能力に自信があれば、簡単に他人に流されるということはありません。
人がどう言おうと、たとえ、周りの人がすべて自分と違う意見であったとしても、
そうした流れに乗ることなく、自分を押し通すことができるわけです。
流される人は、それとは逆です。
自分に自信がないために、人の意見やその場の雰囲気、流れに従ってしまいます。
「自分は判断を間違えることが多い。
ミスもしょっちゅうする。
そんな自分の意見を通すよりも、人の意見に従った方が間違いない」と考えます。
そこには、失敗を怖れる臆病な心理が隠されていると考えていいでしょう。
また、流される人は多数決に従うことが多いのですが、ここにも「孤立を恐れる臆病さ」があります。
つまり、多数派に入り、流れに乗ることで安心感を得ようとするのが、他人に流される人の心理的特徴と言うことになるでしょう。
2.失敗した時には、他人のせいにする
そのように他人に流されたために、良くない結果を生むことも少なくありません。
他人の意見が正しいとは限りませんし、その流れが間違った方向へ進むことも多いものです。
では、結果として失敗したり、マイナスの結果が出た場合、流される人はどう考えるのか。
「失敗した原因は他人にあると考える」というのが、その答えです。
人に強要されて、他人に流されたわけではありません。
あくまでも自分の意志で、「人の流れに従う」という判断をしたわけです。
ですから、そのために悪い結果が生じたなら、「そういう判断をした自分が悪い」と考えるべきでしょう。
ところが、他人に流される人は、人の意見に従う判断をした自分を責めることはしません。
そうした自分の判断には注目することなく、自分が従った他人に責任を押し付けてしまいます。
つまり、ある意味で「自分に甘い」というのが、他人に流される人の心理的特徴と言っていいでしょう。
3.こだわりがなく、考え方が柔軟
自立心の強い人には、えてして「頑固」という傾向があります。
「自分はこう思う」と考え、「自分はこうする」と判断したことに対して強いこだわりがあるために、
よほどのことがない限り、その意見や判断を変えることはありません。
その点、他人に流される人は、簡単に自分の意見や判断を変えることができます。
正反対の意見に流されて、容易に自分の意見を変えてしまうのが、流されやすい人の特徴です。
それは、一見、悪いことのように思われますが、逆に、「こだわりがなく、考え方が柔軟」と見ることもできるでしょう。
一つの考えに固執することなく、常に柔軟に考えて人の意見を取り入れ、
流れに従うことができるのが、流されやすい人です。
4.空気が読め、協調性がある
もう一つ、他人に流される人のプラス面の特徴を紹介しておきます。
それは、協調性があるということ。
これも、自立心の強い人と比べてみると、わかりやすいでしょう。
自立心の強い人は、どうしても「自我」を通そうとするために、人と衝突する機会が多くなってしまいます。
その点、他人に流される人は、人を優先し、人の意見を尊重し、自分の意見を変えますから、そうした衝突がないわけです。
常に人のことを気にしているのも、流される人の特徴。
そのため、その場の空気を読むのが得意で、雰囲気に溶け込むことが上手です。
それは、「他人の顔色をうかがう」という欠点にもつながりますが、
それは裏を返せば、「他人の心を読むのがうまい」ということになるでしょう。
他人に流される人の特徴を紹介しました。
一般的に、「他人に流される」というのは、マイナスに評価されます。
確かに、欠点であることはまちがいありませんが、実は、プラス面の特徴もあります。
参考になさってください。