「人の話を聞くのが苦手」「ついつい自分のことばかり話してしまう」このように、
本当は聞き上手になりたいけれど、なかなか思うようにいかずに悩んでいる方も多いことでしょう。
そんな方が、あっという間に聞き上手になれる方法をご紹介していきます。
1.こまめに相槌を打つ
聞き上手になるために最も重要なことは、相手に関心があるということを示すことです。
それを表現するためには、相槌が一番有効です。
うんうんと聞いてあげることで、相手は安心感を覚えますし、自分の話をしっかり聞いてもらっているということを実感します。
時には「そうなんだ」とか「大変だったね」という言葉を添えると、さらに聞き上手さが増すでしょう。
また、少し前のめりになって、ちゃんと話を聞いているよと体で伝えることも大切です。
2.オウム返しで相手を受け入れる
話を聞いてあげるというスタンスが取れれば、まずは第一関門クリアと言って良いでしょう。
慣れないうちは、一方的に話す相手の会話に疲れてしまうこともあります。
聞き流すことは意外と難しいですから、そんな時は「オウム返し」で応えましょう。
例えば、相手が仕事の愚痴をこぼしたとします。
「職場の人が嫌みばかり言うの」と言われたら、「そうなんだ、嫌みばかり言うんだ」と言ってみましょう。
これは相手を受け入れる行為でもあります。
実際に話を聞いて、それほど相手の話す内容に賛同できない場合でも、オウム返しならできるでしょう。
3.自分の意見を言うよりも、相手の話を否定せずに聞く
聞き上手な人の受け答えを聞いていると、共通していることがあります。
それは、相手の意見を否定しないで聞いているということです。
もちろん、意見を求められる場面があれば話してもいいのですが、
相談事や愚痴を聞かされている時は、相手はとにかく話を聞いてもらいたいのです。
人は、話を聞いてもらうことで自然とストレス解消をしているものです。
そんな時に、「その考えではダメ」などと言ってしまっては逆効果です。
もしどうしても意見が言いたい場合は、意見を求められた時か、相手を肯定したうえでそっと言葉を投げかける程度がベターです。
4.相手の話を遮らない
相手が話をしている時に、途中で話を遮ったり、別の話題をしたりしないことも必要です。
聞くのが上手い人は、相手にペースを作らせるのが上手な人でもあります。
もし自分が反対の立場だったら、話の途中で意見をされるのは嫌なはずです。
まずは一通り聞くという意識を持ちましょう。
大抵の場合、30分もすれば一つの会話は終わります。
それまでは、オウム返しや頷くことで対処し、相手の話が終わった後に感想や意見を言うようにしましょう。
5.時間を意識して聞く
最後に、聞き上手になりたければ絶対に覚えておいてもらいたいことがあります。
それはセルフコントロールをしっかりするということです。
聞き上手になると、相手に、この人はいい人だという印象を与えます。
ただ、反論もしないで相槌を打ち続けていれば、永遠に話をやめない人も中にはいます。
聞くのが苦痛でないなら問題はありませんが、これから聞き上手になりたいと思っている人にとっては、
相手の話を聞くのが苦痛でたまらなくな危険性もあります。
ですから、前もって聞く時間を決めて、時間が来たら「用事があるからそろそろ帰る」などと言って、会話を終わらせることも時には必要です。
無理をすると疲れてしまいます。
相手のことも大事ですが、自分を大切にすることも聞き上手になるためには欠かせない要素です。
カウンセラーが「傾聴」という意識を持っているように、聞き上手になるためには、相手の話に耳を傾けるということが一番大切です。
相槌を打ったり、オウム返しで反応したりして、常に相手を受け入れるというスタンスを持ちましょう。
聞き上手になれれば、間違いなく人からの信頼も厚くなりますし、人間としてもさらに成長できるはずです。