「身近に理不尽な人がいて困っている」という人は少なくないでしょう。
理屈に合わない言動をして、相手に迷惑をかけたり不快な思いをさせるのが、理不尽な人です。
迷惑この上ない存在ですが、ここではそういう人にはどんな特徴があるのかご紹介します。
1.言行不一致で、人に言うことと自分でやることが違う
理不尽な人にもいろいろなタイプがありますが、大変に多いのが「言行不一致タイプ」です。
例えば、人には「約束の時間に遅刻する人は、相手の時間を盗むのといっしょ。
時間厳守は人間として最低限のマナーだ」と言っておきながら、自分は平気で遅刻をするというのが、このタイプの理不尽な人です。
「口では立派なことを言う」というのが、その特徴。
人生訓を垂れたり、説教じみたことを言うのが大好きで、そうした内容の話を、上から目線でします。
にもかかわらず、自分ではその内容を実行することができません。
これは、親が子どもに説教する際に、ついやってしまいがちなことでしょう。
子どもには「こうしなさい、ああしてはいけない」と言っていながら、自分はその言葉とうらはらな言動をしてしまう親が少なくありません。
子どもから見ると「理不尽な親」ということになるわけです。
2.自分の非を認めず、人のせいにする
「責任転嫁タイプ」の理不尽な人もいます。
自分の不注意で何かミスをしても、「ごめんなさい。
自分が悪かった」と素直に謝ることができません。
「だって」と前置きし、人のせいにします。
例えば、締め切りまでに仕事を完了できなかったとしましょう。
その際、「締め切り間際に、よけいな電話がかかってきて、その対応に追われたから、
間に合わせることができなかった」というように、「電話をかけてきた人」に責任を転嫁するわけです。
時間に余裕をもって仕事を進めていれば、1本の電話のために遅れるということはありません。
計画性のない仕事の進め方をしたことがいけないのですが、その自分の非を認めないのです。
3.その時によって、言うことが違う
その日によって、あるいはその時によって言うことが違うというのも、理不尽な人の一つのタイプ、理不尽な人の特徴と言っていいでしょう。
例えば、「1週間以内に、これを仕上げるように」という指示をして、5日目に「あれは、どうなった?」と聞いてくる上司がいます。
「今、進めているところです。
あさってまでには仕上げます」と答えたとしましょう。
すると、「まだ、出来ていないのか。
できるだけ早く仕上げるように言ったはずだ」と急かす上司は、間違いなく理不尽です。
最初は「1週間以内」と言っていたのに、5日後にはまったく別な言い方になるのですから、指示された部下はたまったものではありません。
友達同士の関係なら「あの時は、こう言ったじゃないか」と反論できますが、この例のように上司と部下など、
力や立場に上下関係がある場合は、そうもいきません。
理不尽なことを言われても、じっとガマンするしかないわけです。
4.人によって対応の仕方が全然ちがう
理不尽な人には、「人によって対応の仕方を変える」という特徴もあります。
ある人には厳しい対応をし、別の人には甘い対応をする、いわば「えこひいきタイプ」と言っていいでしょう。
例えば、自分が好きな人、お気に入りの相手が何かミスをしても、「だれでもミスはするものだから、気にする必要はないよ」と、やさしい対応をします。
ところが、同じミスを嫌いな人がすると、「なんで、こんなミスをしたのか」と厳しく責めるのです。
より大きなミスをした方を責めるというのならわかりますが、まったく同じミスをしても、そのように対応の仕方を変えるわけです。
つまり、「相手の行動の内容」ではなく、「相手が好きか嫌いか」によって対応を変えるのですから、こんな理屈に合わないことはないでしょう。
今回は理屈に合わない言動をする理不尽な人について、主な特徴をタイプ別に見てきました。
最初の項目で紹介した親の例のように、自分では気づかないうちに、理不尽な言動をしてしまうケースも少なくありません。
セルフチェックしてみてはいかがでしょうか。