男子の思春期は女子よりも少し遅めに始まり、
小学校高学年~18歳ぐらいまでの期間と言われています。
それまでは無邪気な子どもだったのに思春期に入り扱いが難しくなってきた、
親もどう関わって良いのかわからないなどの問題が出てくるのですが思春期の男子にはどういった特徴があるのでしょうか?
今回は思春期の男子の特徴をご紹介します。
1.友達関係を重視するようになる
思春期に入ると友達との距離感が一層強まり、グループを作ったり、
自分の存在をグループの中で示そうとすることが出てきます。
男子の場合の特徴はグループの中の力関係が女子よりもわかりやすく、
縦社会のような感じになり、自分よりも強い相手には逆らえない、
自分よりも弱い相手には偉そうにするなどの特徴があります。
仲間から孤立することを恐れるので、時にはルールから違反することも、
仲間と一緒ならばNOと言えずにやってしまうということも出てきます。
思春期の男子が起こす犯罪などを見ていてもその特徴が出ているのですが、
一人ならば正常な判断ができ、絶対にやらないということでも友達と一緒なら、
流れに逆らえずに加担してしまうなどと言ったことがあります。
友達の絆を深めるという良い時期でもあるのですが、それが悪い方向に出てきた場合には、
悪い友達に影響されて同じように行動がおかしくなってくる場合もあります。
2.性的な興味が出てくる
女子と男子の大きな違いなのですが、男子は思春期になると性的なホルモンが出るようになり、
今まではそれほど強く意識していなかった異性というものに対して、強烈に意識をするようになります。
女性に対して強い興味を抱いたり、性的な興奮をしたりして、
性的な面での処理を一人でするようになってくる時期でもあります。
性的な興味が出てくるのは普通のことなのですが、本人達は小学生の間などには自分はおかしいのかな、
恥ずかしいことなのかなと思ってそういった気持ちを隠したりしようとすることが多いです。
今はネット社会になり、昔はエロ本などと言ったものから情報を得たりしていた子ども達ですが、
ネットからより本格的な画像や動画などを見られるようにもなってきていて、
それを親がどのように規制していくかということは難しいことです。
正常な欲望なのでそれをおかしいと言ったり、否定してはいけませんが、
どこまでも子どもが自由にそういったものを閲覧できる環境を作り刺激を強く受け過ぎるということも良くありません。
女性からの評価を意識して、もてたいという興味が出てきて、
もてるための行動を研究したり、見た目に気を使ったりするようにもなってきます。
3.イライラしやすい
思春期には様々な物事を乗り越えていかなければいけません。
受験があったり部活があったりと色々な中で、その試練を乗り越えていこうとする時期です。
大人の場合には対処法などを自分なりに取得しているのですが、
思春期の子どもにとっては初めて挫折に直面したり、無力感にさいなまれたり、
劣等感を抱いたりということを経験します。
そういった中で鬱積した感情が爆発してきてイライラしやすい時期だとも言えます。
男子の場合には力があるので、時には暴力的になったりすることもあります。
人にそれをぶつけなくても、自宅の壁に穴をあけるほど殴るといった行動をする子もいて、
本人も自分の感情をどうコントロールして良いのかわからないといった場合が多いです。
このように思春期男性の特徴としては、友達を意識するようになり親よりも友達となるのは女子と同じですが、
大きな違いとしては異性に対する性的な興味を強く持つということです。
思春期を乗り越えるためには、大人がうまく見守り、
過干渉にならずにいざという時には力になるという安心感を子どもに与えていくことが大事です。