しっかりした信念や、一本筋の通ったところなどまったくなく、
その場限りのいいかげんな言動や生き方をする人がいます。
そういう人を「ちゃらんぽらんな人」と呼ぶことがありますが、
ここでは、そんなちゃらんぽらんな人について、どんな特徴があるのかご紹介します。
1.時間にルーズで約束を守らない
ちゃらんぽらんな人のいいかげんさがもっともよく表れている特徴が、「時間にルーズ」ということでしょう。
ふつうの人間はできるだけ人から信頼されたいと思うものです。
そのため、人と約束した時間を守ろうとするのが、ふつうの人の心理です。
それに対し、ちゃらんぽらんな人は、そもそも人から信頼を得たいと考えません。
人に信頼されれば、時にはそのことに縛られて行動するようにもなるでしょう。
人からの信頼というのは、実際には精神的な重荷になることもあります。
そんな重荷を負わされることが大嫌いなちゃらんぽらんな人は、ですから、約束した時間を守る必要性を感じていません。
そのため、時間を守ろうという努力をしないのです。
ルーズな性格なために時間に遅れてしまうというよりも、
そもそも守ろうという意識がないために、結果として時間にルーズになるのがちゃらんぽらんな人の特徴と言っていいでしょう。
時間だけでなく、人と交わしたさまざまな約束も、同じ理由で守ろうとしません。
2.お金にルーズ
ちゃらんぽらんな人には、もう一つルーズなことがあります。
それは「お金」です。
いわば刹那的に生きているために、お金をこつこつ蓄えて将来に備えようとか、
倹約してお金を残そうというようなことは考えません。
その場の気分次第でお金を使います。
衝動買いもよくしますし、むりして高い買い物をすることも少なくありません。
そのため、どうしてもお金が足りなくなってしまいます。
結果、借金をすることになるわけですが、ちゃらんぽらんな人は、
借金をするということについても、深刻には考えません。
ふつうの人はできるだけ借金をしないようにしようと考え、
やむをえずにお金を借りるときでも、必要な額しか借りないようにするものでしょう。
ところが、ちゃらんぱらんな人はそうしたことを考えることなく、安易にお金を借りてしまいます。
例えば、どうしても10万円必要という場合に、
「もう少し持っていたほうがいいから」という理由で15万円の借金をするのが、
ちゃらんぽらんな人のお金の借り方です。
3.ウソやほら話、言い訳が多い
これは「ちゃらんぽらん」という言葉の語源になったという説もあるのですが、ウソや口から出まかせのほら話が多いというのも、ちゃらんぽらんな人の特徴でしょう。
ものごとを軽く考えるところがあるため、その場限りのいい加減なウソや、
言う必要のないほら話をすることがよくあります。
1つのウソをつけば、話のつじつまがあうように気を使わなくてはなりません。
後になって「話がおかしい」と人に思われないよう、話のつじつまを合わせようとするのがふつうの人でしょう。
ちゃらんぽらんな人はそういうことは考えません。
あくまでも、その場限り、その場しのぎでウソやほら話をするのですから、
あとになって話のつじつまが合わなくなってしまうことがよくあります。
また、何かミスをしたり、人から責められたりしたときに、
すぐに言い訳をするというのもちゃらんぽらんな人の特徴でしょう。
4.根拠のない楽天主義
ちゃらんぽらんな人は「まあ、なんとかなるだろう」と思っています。
自分がいい加減な生き方をしてることは自覚していて、「それでもなんとかなる」と考えているわけです。
その点では、ポジティブ思考の楽天家ということができるでしょう。
しかし、そこには何の根拠も裏付けもありません。
自分の努力で何とかしようとはまったく考えず、ただ、なんとかなるだろうと考えているのがちゃらんぽらんな人です。
世の中を甘く見ている楽天家というのが、ちゃらんぽらんな人の特徴ということになるでしょう。
いいかげんな言動や生き方をして、人から疎まれるちゃらんぽらんな人について、
代表的な特徴を4種類紹介しました。
どうしてちゃらんぽらんなことをするのか、その心理を知るための参考になさってください。