最近は母子家庭、所謂シングルマザーの元で育つ子供も増えてきました。
母子家庭で育った子供は、両親が揃っている家庭と比べてみると一体どんな特徴があるのでしょうか。
今回は母子家庭で育った子供の特徴をご紹介します。
1.寂しさに耐えるあまり我慢強くなってしまう
母子家庭でも1人っ子で母親と2人暮らしの場合、他に兄妹がいる場合、母親の実家で祖父母も同居している場合と様々あります。
ここで挙げられる「我慢強い子」は、1人っ子で母親と2人暮らしの子供に多く見られる特徴です。
母親が働きに出ていると、日中は学校がありますが、それが終ると母親が家へ帰ってくるまで1人きりで過ごさなければなりません。
友達と学校終わりに遊びに行っても、夜21時22時と遅い時間まで母親が働いていれば、子供は1人で夕食を摂りお風呂へ入る場合が多いです。
こうした寂しさに慣れてしまう、という事はあまり良い事ではありません。
もしも他に兄妹がいる場合でも祖父母も同居している場合でも、一生懸命働いている母親に心配をかけないように、我慢してしまう子もいるのです。
我慢強い子は「自分が良い子でいないとお母さんが困ってしまう」と、ストレスも溜まりやすくなってしまいます。
2.過剰に人へ甘えるようになる
父親がいない寂しさを、何か別の方法で埋めようとする子供もいます。
一番多いのは母親へ愛情を求める事で、父親がいた頃はしっかりしていた性格の子供でも、急に赤ちゃん返りしてしまう事だってあります。
もしくは友達に甘えるといった事もありますが、自分は甘えているだけのつもりでも、人から見ると「我儘な性格」だと受け取られてしまう事もあります。
まだここまではいいでしょうが、問題は出会い系に手を出してしまう事です。
スマホを持つ子供は増えてきました、親とすぐに連絡が取れる他にスマホには危険性もあります。
フィルタイングで出会い系サイトにアクセスできないようにしていればいいのですが、ちょっとの好奇心から出会い系へ登録してしまい、知らない大人に会ってしまうといけません。
母親以外に甘えられる大人がいる、しかしその大人は子供に対して別の考えから近づいているのです。
そして愛情に飢えた子供が大人になると、愛情を求めるあまりに恋愛よりも体の関係ばかり求める、というケースもあります。
3.他者に対して攻撃的な性格になってしまう
寂しいけれど他の発散方法がない、孤独感を癒す方法が分からないというストレスから、他者へ大して攻撃的な性格になる場合もあります。
例えばちょっとした事で怒鳴ってしまう、物に当たってしまう、手が出てしまうといった事です。
本人は我慢しようと思っていても、精神的な不安定さから気持ちを抑える事が出来ずに、ちょっとした事でついカッとなってしまいます。
こういうケースは自分も傷つきますし、周りも傷ついてしまいます。
早め早めに対処をしておかないと、気が付いたら所謂「グレてしまった」という事態にもなります。
イライラが抑えられない原因は何なのか、どうしたらその精神的な不安定さを取り除けるのかを考える事が大切です。
4.妙に大人びた性格になる
我慢強い子供に多いのですが、母親に要らぬ心配をかけさせまいとする内に、何でも自分でこなそうとしてしまいます。
そこで母親や周囲が「あの子は1人で出来るから放っておいても大丈夫」と判断してしまうと、子供は「頼れる存在は自分だけだ」と孤独感が増してしまいます。
子供が何でも1人でやってしまうのは、頼りたいけれど頼ると迷惑をかけてしまうんじゃないかと自分を責めるからです。
大人びた性格だから可愛げがない、なんて言葉を言ってしまう心無い大人もいますが、そうすると子供は自分が悪いんだと思ってしまいます。
完璧に出来ないと褒めてもらえない、と子供が思ってしまう前に、愛情を返してあげてください。
一概にそうだとは言えませんが、母子家庭で育つ子供の中には、こういった特徴が見受けられます。
精神的に不安を抱え込んでしまう、ストレスを溜めてしまうのは成長する上で良くない事です。
コミュニケーションを多くとり、些細な変化から子供の気持ちを読み取ってあげる事が大切です。