何をやらせても、そつなくこなす人がいます。
「自分もあんなふうに、なんでもそつなくこなせる人間になりたいな」とうらやましく思っている人も少なくないでしょう。
今回は、何でもそつなくこなすことができる人について、その特徴をご紹介します。
1.ポイントやコツをつかむのがうまい
仕事にしろ趣味やスポーツにしろ、家事にしろ、何事にも「コツ」というものがあります。
そのポイントを押さえておけば、おおむねうまく行く「ツボ」のようなものです。
何でもそつなくこなせる人は、この「コツ」や「ツボ」を押さえるのが大変にうまいのです。
なぜ、うまくポイントをつかむことができるのか。
理由は二つあります。
一つは、勘がいいこと。
これは持って生まれた性格や才能と考えていいでしょう。
もう一つは観察力に優れていること。
人がやっているのを観察して、「ここがポイントだな」「ここがツボだな」ということをすばやくキャッチします。
観察力の方は、自分で意識すれば、誰でも後天的に身に着けることができるに違いありません。
よく「要領がいい」という言い方をしますが、何でもそつなくこなすことができる人は、
上記の二つの理由から、何をやっても要領がいいわけです。
2.小さなミスや失点は気にしない
何でもそつなくこなす人は、決して完璧主義者ではありません。
要領よく、短時間で、ものごとをあらかた仕上げるのが、「そつなくこなす」という行為の意味と考えていいでしょう。
パーフェクトを目指せば、どうしても時間がかかってしまいますし、
途中でいやになって放り出したり、あきらめてしまうことにもなりかねません。
それでは「そつなくこなす」ということにはならないのです。
そつなくこなす人が目指すのは、常に「合格点」です。
100点満点ではなく、70点ぐらいの所を目標にします。
つまり「30点のマイナスはOK」と考えるため、短時間でそれなりの成果を上げることができます。
3.実は人の見ていない所で努力している
勘が良く、すぐにコツをつかんで、何でもさらりとこなしてしまうように見えますが、
実は、人の見ていない所で努力をしているという特徴もあります。
例えば、人一倍仕事のできる男性が、料理も上手だったとしましょう。
人からは、「なんて、器用で多彩な人だろう」というように思われます。
器用で多彩なことには違いはありません。
しかし、それだけの腕前になるには、自分で料理を勉強し、包丁さばきなど、人知れず練習しているものです。
そうした陰の努力を人には見せず、その腕前だけを見せるために、「なんでもそつなくこなせる人だな」と評価されるのです。
4.向上心があり、何事にも熱心
何をやるにしても、向上心を持っているのも、何でもそつなくこなす人の特徴と言っていいでしょう。
自分の担当ではない仕事を任されたとしましょう。
「これは本来は、人がやるべき仕事だから」というように考え、手を抜いたりすることはありません。
その仕事に対して、向上心を持って取り組みますから、当然モチベーションはアップします。
「もっと効率よくやるには、どうしたらいいか」ということを考えながら仕事を進めるため、
他の人より短時間で、その仕事を身に着けることができます。
ひとことで言うと、「何事にも熱心」というのが、そつなくこなす人の心理的特徴と言うことになるでしょう。
5.自信があって、プラス思考
何でもそつなくこなす人には、「自分は人より優れた人間だ」という自負があります。
これまでの経験から、自分には人に勝った能力があることを自覚していますし、
また、人からも高い評価をされるために、そうした自負心が生まれるのです。
自分に自信があるため、何か新しいことに取り組む際にも、
「自分ならきっとできる」というプラス思考になることができます。
その結果、その新しいこともそつなくこなすことができ、それがさらなる自信につながると考えていいでしょう。
今回は何をやらせてもそつなくこなすことができる人の特徴を紹介しました。
持って生まれた才能という要素もありますが、意識の持ち方ひとつで、そういう人に近づくことは十分に可能です。
参考になさってください。