周囲の人から高く評価され、敬意を払われる人のことを「一目置かれる人」と呼びます。
「自分も、一目置かれる存在になりたい」と思っている人も少なくないでしょう。
では、周囲の人が一目置くような人には、どんな特徴があるのでしょうか。
1.自己犠牲の精神がある
一目置かれる人に共通している特徴、一目置かれる人になるための必須条件の一つが、
「人間的に人からリスペクトされること」でしょう。
もちろん、能力に優れた人も一目置かれる存在にはなりえますが、
人間性の劣った人、エゴイズムをむき出しにするような人は、能力が高くても周囲から尊敬を集めることはできません。
人間性に優れていることが、一目置かれる存在になるために必要なのですが、
より具体的に言うと、「自己犠牲の精神があること」です。
誰もが嫌がるような仕事や任務を引き受けることができること、
自分にとってデメリットになるような務めでも、それをすることで多くの人にメリットがある場合は、
すすんで汚れ役を引き受けることができるのが、一目置かれる人の特徴であり、優れた人間性です。
人間はどうしても自分にとっての損得を考えて行動してしまうものです。
それだけに、自分を犠牲にすることができる人が、多くの人から尊敬されると考えていいでしょう。
2.ピンチに強い
その人の人間性や真の力がわかるのが、ピンチの時でしょう。
何事もない平穏な状況の時には、そこそこ力を発揮することができるのに、
ひとたびピンチに陥ると、まったく対応できなくなってしまう人がいます。
仕事の通常業務は人並み以上にこなすことができても、アクシデントやトラブルが起こると、
立ち往生してしまうようなタイプの人です。
そう言う人は、たとえ普段は仕事ができても、周囲から一目置かれる存在になることはできません。
つまり、一目置かれる人には、ピンチに強いという特徴があります。
どんなにピンチになっても、焦ったり取り乱したり、あるいは感情的になるようなことはありません。
困難に直面したり苦境に立たされても平常心を失わず、冷静な対応ができます。
こうした人が職場などに一人いると、ほかの人は大いに助けられるでしょう。
そのため、自然と周囲から敬意を払われるようになるわけです。
3.幅広い教養がある
教養があるというのも、一目置かれる人の特徴の一つです。
政治、社会、文化、学術、芸術、芸能、スポーツ、さらには趣味の領域に関することについてまで、幅広い知識を持っています。
ただし、その知識や教養を人にひけらかすようなことはしません。
うんちく話をして人に不快な思いをさせるようなことはせず、
人との会話の中に自然に知識や教養がにじみ出るのが、一目置かれる人です。
また、言葉に関する知識も豊富で、敬語もきちんと使いこなすことができます。
特に最近は、敬語が苦手な人が増えてきていますので、敬語が完璧に使える人は、
一目置かれる存在になりやすい傾向があると考えていいでしょう。
4.自分の意見をはっきり主張できる
一目置かれる人は、必ずしも自己主張が強い人というわけではありません。
むしろ、普段は物静かで、出しゃばらない性格の人の方が、一目置かれる存在になりやすいと考えていいでしょう。
しかし、必要な時にはしっかり自己主張します。
会議などでも積極的に発言し、自分の意見を言うことができます。
きちんとした考えを常に持っていますので、簡単に人に左右されることはありません。
もちろん、それが正しいと考えれば、人の意見を取り入れることはしますが、
人の意見にすぐなびいてしまうということはしないのが、一目置かれる人の特徴ということになるでしょう。
多くの人からリスペクトされる一目置かれる人について、
どんな特徴があるのか、主なものを4点取り上げてご紹介しました。
一目置かれる存在になるために、何か特別な才能や能力が必要なわけではありません。
心がけ一つで、誰でもそうなれる可能性があると考えていいでしょう。