「完璧主義」って、いい意味で使用される言葉でもありますが「応用が利かない」とか
「頑固である」といったネガティブな意味で使用されることも多い言葉です。
「完璧主義を治したい」と思うなら辞めればいいじゃないかという人もいるかもしれませんが、
そう簡単にはいかないのがこの性格の特徴でもあります。
そんな「完璧主義を治す方法」についてご紹介します。
1.完璧主義を辞めた実績を積み重ねる
「すべて適当でいいと思っている方々」には想像できないかもしれませんが、
完璧主義な人にとっては完璧でない行動をすること自体が困難であり不愉快です。
「分かってはいても、ついつい完璧にやってしまう」「無駄だと思いながら手を抜けない」それが完璧主義者。
彼らが「適当に行う」という困難なことを実行するのには多大な労力と、強い意思が必要です。
それならばまず、小さなことからはじめてみましょう。
まずはいつもやっている「帰宅したら靴をきちんとそろえる」などという、忘れたからと言って大したことではないことからはじめてみるのです。
それを行い、何事もなければ「適当にやっても大丈夫だった」という自信が生まれます。
それを一つずつ積み重ね、「大丈夫」の経験を少しずつ増やしていけばいいのです。
増えれば次はもう少し大きなことに挑戦してみる。
すぐには無理でも少しずつなら変えていくことも可能です。
2.「適当な人」に学べることを考えてみる
一般的に「完璧主義な人」は「適当な人」が嫌いです。
どうしてあんなに適当にできるんだろう、自分がこんなに一生懸命やっているのに。
きちんと片づけた書類をぐちゃぐちゃにし、残業している自分をおいて満面の笑みで「お先に~」と帰っていく適当なあの人。
内心イライラしつつも表面上はにこやかな笑顔で対応している人もいるかもしれませんね。
でもちょっと待ってください。
あなたはそんな適当な人に助けられたことはありませんか。
幾つもの仕事を抱え、みんながイライラしているときに「たいしたことない」という顔でやり過ごし、実際間に合ってしまったり、
トラブルが発生しているのにどこ吹く風のあの人のおかげで逆に冷静に慣れたり・・・・・。
「なんだか適当でも案外ちゃんとやれてるじゃないか」そう思うこともあるはずです。
あなた自身とは真逆のあの人を少しうらやましいと思ったことさえ実はあるのではないでしょうか。
それを認めることができたらシメたもの。
あなたの完璧主義を治すきっかけはそこにあります。
完璧主義が絶対的に正しいという思い込みを手放すことが重要です。
3.完璧主義ではいられない環境を選ぶ
人間は環境に適応し、慣れていく生き物です。
もともと完璧主義であったとしても、完璧に行うことが無理な環境であれば、妥協し別の方法を選択せざるを得ません。
多少、荒療治ではありますが、どうしても治したい場合にはこの方法が有効です。
もちろん最初は自分自身との葛藤や他の人とのぶつかり合いもあるかもしれませんが、そこを乗り越えられれば道は開けます。
ただ、基本的な性格は変わりませんので、環境が戻れば元の状態に戻ってしまう可能性もあります。
本当に変えたいのなら、その環境に居続けることが必要。
長期的なビジョンで環境を整えることが可能なら、実施してみる価値があります。
以上が完璧主義を治す方法のポイントです。
何事も適度であることが必要。
完璧主義を治すというよりは「ほどよい完璧主義をめざす」という言葉が正解なのかもしれませんね。
「私はほどよい完璧主義者です」と胸を張って言える日が来れば、ネガティブな要素はなくなります。
それは立派なあなたの長所になります。