同じ出来事があっても、前向きに捉える人と後ろ向きに捉える人がいます。
前者はポジティブと言われ、後者はネガティブと称されます。
そして人生を歩む上で、ポジティブに考えられる方が得であるとも考えられます。
そこでポジティブな人に見られる特徴をご紹介します。
1.逆境に立たされても強い
ポジティブな人の特徴として、逆境に強いことが挙げられます。
むしろそれを楽しんでいるようにさえ見えますが、これは逆境こそが自分自身を高めるチャンスと考えるからです。
人は基本的に変化を避ける本能を持っています。
そのために自分から自身を変えるきっかけはなかなかつかめないものです。
けれども逆境に立たされると、嫌でもそこから抜け出すためにあらゆる方策を考えなければなりません。
その過程で色んな考え方や物の見方というものを備えることができるというわけです。
この成長する力こそが、人生をより良いものにすると知っているので、逆境を好むと関挙げられます。
2.リスクを怖れない
仕事では極力リスクを抑えるようにと教わります。
大きなミスを犯すと、時に会社に大きな損失を与えることにもなりかねません。
けれども人生においては、リスクは決して避けるべきものとは限りません。
リスクを取ることによって、大きなリターンを得ることもできるからです。
もちろん、無暗にリスクを取るのではなく、リターンが期待できる時だけを狙うことが必要です。
ポジティブな人はこのリスクとリターンについて十分に理解しているので、危険を冒さない範囲でリスクを喜んで取ります。
リターンとの比率というものも本能的に判別することができるのかもしれません。
3.決して楽観的ではない
ポジティブな人は、実は楽観的ではありません。
意味もなく物事を良いように捉えたりしないというわけです。
たとえ現状は苦しくても、正しい方策を取ることで明るい未来を手に入れる勝算があることを心得ているというわけです。
楽観的な人というのは、そのような根拠を持つことなく明るい将来を期待するものです。
根拠のない逆転劇を求めるのではなく、自分で何をすれば良いのかを論理的に考えることができる人が、ポジティブであると言えます。
4.失敗は後悔しない
リスクを取ることと重複しますが、ポジティブな人は失敗しても後悔はしません。
そこから学び取ることがあると知っているからです。
そしてこれからの人生において、そのような経験は必要であることも心得ています。
若い頃から失敗を積み重ねていれば、それほど大きな失敗はしなくなります。
けれどもネガティブな人は失敗を怖れるあまりに、いずれ大きな災難に巻き込まれることになります。
そのような危険を回避する術を身に付けていないからです。
ポジティブな人は大きな失敗はしませんし、それを避けるための経験を多く積んでいるというわけです。
5.物事を俯瞰的に見ることができる
実はポジティブな人は、非常に計算高いものです。
根拠があるからこそ人から見たら無謀とも思えるチャレンジをしますし、大胆な行動もできるわけです。
これはパズルに例えれば、全体像をすでに把握できていることによります。
その中のいくつかのピースが無いとしても、おおよその結果は推測できるようになります。
いわゆる確率論にも精通しているというわけですが、足場が完全に固まってはいないとしても、橋を渡ることにどのような可能性とリターンがあるのかを確信できていることになります。
以上のことから考えると、ポジティブな人というのは決して楽観的ではなく、むしろきちんと計算された根拠を持って行動できる人であることが分かります。
リスクとリターンの関係というものを十分に理解しているからこそ、どのような逆境に立たされても前向きに考えることができるというわけです。