離人症な人の特徴・症状6個

最終更新日:2017年7月28日

離人症とは人格喪失といって全ての事象が現実感がなく他人事のように思える症状で、

人格障害、解離症状の一種と言えます。

そんな離人症な人の特徴を紹介していきます。

1.現実感がない

離人症の人の1番の特徴が全てに対して現実感がないことです。

周囲のモノや人が疎遠に思えるので親しみを感じることが出来ません。

また自分に対しても自分ではない様に感じるので生きているという実感を湧くことが出来ません。

まるで世界に薄い膜が張っているように全てが一枚何かが隔てた感じがして、

目に見えていても自分がそこにいるという実感がないのです。

この症状は脳が現実感を低下させることにより心を守っている状態と言えます。

2.感情表現が乏しい

周囲から見て分かりやすい特徴としては離人症の人は喜怒哀楽といった感情が乏しく無表情だと言えます。

その理由は全てに対して現実感がないのですから当然感情が動かないのです。

食欲、性欲、睡眠欲といった3大欲求に対しても体が求めているからと機械的な作業といった感覚で行なっています。

ただ学生などで離人症になった場合は感情が乏しいので

他人とのトラブルはなくケンカをすることもなく、

教師からしたら扱いやすいいい子と判断されるケースが少なくありません。

ただ自発的、意欲的に何かに取り組むことがないので高い評価を得ることもありません。

3.非常に客観的

とても客観的というのが離人症の人の特徴と言えます。

まるで幽体離脱のように自分自身を背後から見ている感覚、

周囲がぼやけて焦点が合っていない感じがして自らを他人事のように見ています。

だから慌てることも感情的になることもなく冷静な人物であるかのように見えます。

背後から自分を傍観する冷めた自分と感情がない空っぽに自分の両方を曖昧に感じていると言えます。

また客観的で冷静なばかりではなく離人症の人はボーッとしていることが多いのも特徴と言えます。

4.時間と空間の歪みがある

離人症の人は時間と空間に歪みが生じてしまうのが特徴です。

つまり時間と空間の感覚に異常が生じている状態で、

今がいつなのか判断出来なかったり、過去と現在が重なっているといった感覚があります。

この症状は時間の感覚が歪んでいるから出る症状で、空間感覚の歪みは夢と現実の区別がつかないことです。

さらに生きている実感がなく、自分の体がまるで浮いているように思えてしまう。

自分の意思で動けずに親や他人の操り人形みたいに思えるといった風に世界を捕らえています。

5.人の気配に敏感

世界との間に距離を感じているのに気配に敏感というのは

一見矛盾している様に見えるかもしれませんが、離人症の人は一般の人より過敏です。

その訳は背後から傍観する自分と空っぽの自分の両方がいて、

空っぽの自分というのが自分という枠組みがしっかりしていない分、

世界と異常に接近している様に感じてしまい過敏に反応をしてしまいます。

過敏状態の人は他人の気配に過敏で閉じ込められることを恐れてトイレ、

入浴の際にはドアを少し開けておくといった行動を取ります。

さらに人混みに恐怖を感じる人も少なくありません。

6.意思が弱く流されやすい

離人症の人は自分の意思、主張というモノをほとんど持ちません。

だから他人と同調しやすく人の意見に流されやすいのが特徴と言えます。

日本人というのは基本的に多数決を重視する傾向があり、

個人主義ではなく集団生活に馴染むことが出来る人間を評価する傾向があります。

そういう意味では離人症の人というのは本人の意識とは裏腹に案外社会で上手くやっている人も存在します。

最もあまり症状が悪化すると時間や空間に対する意識がはっきりしないので

日常生活に支障が出る場合もありますが症状が比較的軽い場合は社会に溶け込んでいると言えます。

離人症の人の特徴は現実感がない事、感情が乏しく無表情の人が多いと言えます。

またとても客観的で時間や空間に歪みがあると言えます。

そして人の気配に敏感で閉ざされた空間や人ゴミを苦手とします。

他にも意思が弱く流されやすいということが出来ます。